2014年、アメリカ、病院に5歳の少年が、
熱と激しい頭痛を訴えて緊急搬送されてきた
かなり危険な状態だったが、数日後、症状も落ち着いた
「だいぶ良くなりましたね」「先生、ありがとうございます」
「お母さんが毎日 看病してくれたおかげですよ、でもあんまり無理しないでください。倒れちゃいますよ」
母親はずっと息子に寄り添い献身的に看病をしていた
実は、少年は幼い頃から
原因不明の吐き気をもよおすことが多かったため、
母親の強い要望で胃に外から
直接栄養を送るチューブ手術が施されていた
一旦は、落ち着いた少年だったが、
1週間ほどすると容体はどんどん悪化していった
頭痛に加え、激しい腹痛、発作のような症状だった
詳しく検査するため別の病院へ
しばらくすると症状は回復していった
しかし、再び少年の症状が悪化
母親も付きっきりで看病していたが、
少年はついに亡くなった
検査の結果、少年の体内からありえない量の塩分が検出された
警察が調べたところ、
少年のお腹のチューブから塩水が入れられていた
その犯人は、母親だった
代理ミュンヒハウゼン症候群という病を患っていた
みんなの気を引きたい、看病するいい母親と呼ばれたい、
自分が同情されることに喜びを感じる精神疾患
そんな気持ちから自分の子供を傷つけてしまう
代理ミュンヒハウゼン症候群は、
女性、母親に多い精神疾患と言われている
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