あの落ちなかったバスの奇跡

マグニチュード7.3 最大深度7を記録した阪神淡路大震災
そして記憶に残る倒壊した阪神高速神戸線から
奇跡的に落ちなかった大型バス
 
奇跡のバスを運転していた福本良夫さんによると
2つの偶然が重なっていたという
 
●10分の遅れ
1995年1月16日、震災前日
福本さんが運転するバスは、長野県野沢温泉を夜8時に出発
スキー客43人を乗せ、神戸へと向かっていた
出発前、ガソリンスタンドに立ち寄ったが、
大雪のため十分なガソリンがなく、
もう一度途中で給油せざる得なかった
バスが10分遅れることなく定刻通りに進んでいたら、
地震発生時刻に阪神高速神戸線の倒壊地点に到達していた
 
●連休明けのために減った乗客
1月17日は3連休明けの火曜日
会社や学校があるため多くの乗客が
電車の方が早いと大阪駅で乗り換えた
残った乗客は3人
 
午前5時30分、バスは大阪駅を出発
午前5時46分、あたりが一瞬 眩いばかりに
明るくなると阪神高速神戸線が波打った
急ブレーキをかけ、何とか停まったと思ったら、
すぐ目の前の阪神高速神戸線が倒壊した
もはやバスの1/3が宙に浮いている状態
 
3名しかいなかったため制動距離が短く済んだ
通常通り40名以上の客が乗っていたら、
あの場所で停まらなかったはず
 
その後、福本さんは落ちないバスの運転手として受験生から人気を博した

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