動物/植物/昆虫」カテゴリーアーカイブ

●ソメイヨシノは、種ではなく接ぎ木で増やす
接ぎ木の工程は、
1、土台になる枝木に、切れ目を入れる
2、その切れ目に鉛筆のように削ったソメイヨシノを差し込む
3、ビニール紐でグルグルと巻いて固定
4、水分が抜けないように切り口にロウを塗る
5、その枝木を土に刺すだけ
 
接ぎ木で出来るのは、元の木と同じ特徴をそのまま受け継ぐ、いわば分身
種から育てられないソメイヨシノは、遺伝子的に同じ特徴の木が全国に広がっている
 
種から育った桜は、個体差があり、咲くのも散るのもバラバラだが、
クローンのように生産されたソメイヨシノは、
同じ気候条件であれば一斉に咲き、一斉に散る

(92)

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日本には、100種類以上の桜が存在しているのに、
桜の名所は、ほとんどがソメイヨシノばかり
●日本の桜は、ソメイヨシノばかりなのか?
ソメイヨシノは、江戸の染井村(東京都豊島区駒込地域)が発祥の地
 
江戸時代は、現在より桜の品種改良が盛んだった
参勤交代で自国に変えられない大名が、自国の桜を江戸に持ってきた
そのため江戸には、数多くの桜の品種が集まった
 
染井村は、植木職人の村
その中で腕利きとして名を馳せていた植木師 伊藤伊兵衛が、
エドヒガンとオオシマザクラをかけ合わせて、ソメイヨシノを作りあげた
江戸時代に一般的だったヤマザクラは、葉が出た後に花が咲く
先に花が咲くエドヒガンと花が大きいオオシマザクラをかけあわせ、
大きな花が葉より先に咲くソメイヨシノを作った
 
●ソメイヨシノは、圧倒的に成長が早いから
他の品種が花盛りまで15年かかるところ、ソメイヨシノは10年
この圧倒的な成長の早さが理由で、戦後、焼け野原になった日本を
満開の花で元気にする復興のシンボルとして各地に植えられたから

(163)

●ラッコが前足で目を隠すのは、寒いから
ラッコは、冷たい北の海に生息している
厳しい寒さに対応するため体毛が進化を遂げた
人は一つの毛穴から1本~5本の毛が生えるが、
ラッコは、約70本の毛が生えるおり、全身の毛の量は、約8億本
最も毛の密度が高い動物と言われている
ラッコは毛づくろいで密集した毛の間に空気を入れる
毛の間に溜め込まれた空気は、浮き輪の役割を果たし、
海に浮かびやすくする上に
冷たい水が皮膚に触れないよう断熱材のような役割も果たしている
しかし、そんなラッコの前足の内側には、肉球状でほとんど毛が生えていない
そのため冷たい水に体温を奪われないように前足を目にあてて寒さをしのいでいる
目にあてる他にも、両手を口にあてたり、合掌したり、
頬にあてたり、ずっと前足をあげているラッコがいることも
 
●ラッコは大食い
1日のエサの量は、約7㎏
ラッコは皮下脂肪がほとんどなく、
1日に体重の1/4のエサを食べ、熱を作り出して体温を維持している

(311)

ペンギンは、元々ペンギンという名前ではなく、
別の鳥がペンギンと呼ばれていた
その鳥の名前は、オオウミガラス
ヨーロッパでは、Pinguis(ピングゥイス)と呼ばれていた
元ペンギンのオオウミガラスは、
13世紀ごろに北半球で発見されたが、
1844年、船乗りたちによる乱獲で絶滅してしまう
 
その後、南半球でも似た鳥が発見される
この鳥は、先住民からホイホと呼ばれていた
 
●ペンギンは、元々ホイホという名前だった

(206)

宇都宮大学:杉田昭栄 教授によると
●「グアッァ!」と叫ぶとカラスを撃退できる
 
「カー カー」と叫んでも逃げないカラスが、
「グアッァ! グアッァ!」と叫ぶと逃げだす
 
カラスには41種類もの鳴き声がある
「グアッァ!」は、最も危険を感じる鳴き声
この「グアッァ!」を聞くと危険を察知して逃げていく

(304)

巻貝の仲間だが、成長すると完全に貝殻を失うクリオネ
バッカルコーンと呼ばれる6本の触手で餌を抱え込み、
その養分をゆっくりと吸収する
 
実は、クリオネは大阪のスーパーで3匹980円で販売されている
 
●クリオネを食べるとガソリンの味がする
それは、潮の香りと灯油みたいな味
クリオネは餌を滅多に食べない
そのため体内にエネルギーとなる油を蓄えている
その油が、灯油のような臭さを生んでいる

(2705)

●ブリだけ出生魚になったワケ
 
モジャコ(0歳10㎝未満)→ワカシ(1歳30㎝)
→イナダ(2歳50㎝)→ワラサ(3歳70㎝)→ブリ(4歳80㎝)
 
ブリは、とにかく成長スピードが早い
1年ごとに成長して体の大きさが変わり、味も変わっていく
 
そのため昔の人は、これらのブリを別の魚として認識していた

(243)

外来種によって在来種が絶滅することは日本でも知られている
奈良時代に秋の七草の一つに選ばれたマメ科の葛
江戸時代以降、葛切りや水まんじゅうなど多くの和菓子に使われている
●和菓子に使う葛が年間500億円の経済被害を及ぼしている
1876年、アメリカ フィラデルフィアで行われた万国博覧会の際、
日本原産の葛が観賞用植物としてアメリカに渡った
ツル性植物の葛の繁殖力は強い
葛は生えると他の植物は壊滅する
街を飲み込み、電線に巻きつき断線、停電被害の原因に
緑の砂漠と呼ばれる葛の被害は、ジョージア州を中心に約4万k㎡、
九州とほぼ同じ面積にまで拡大している
 
葛はアメリカにとって侵略的外来種として問題視されている

(171)

●街からスズメがいなくなりつつある
1990年頃から減少し始め、全盛期に比べ半減した
天敵から身を守るために、あえて住宅地や農村で生活していた
近年 多くのスズメが巣を作っていた瓦屋根の家が減り、
住みづらくなったと言われている
 
ちなみにカラスの数も減少している
2001年度には、東京都内に約35000羽いたカラスが、
2015年度には、約11900羽まで減少
減った理由は、飲食店から出る生ゴミを夜間に収集して、
集積所にカラス除けのネットを設置したから
 
また浅草寺の鳩(ドバト)の数も減った
1980年代、約2000羽いた鳩が、2018年に約50羽まで減少
 
上野 不忍池のオナガガモも1980年代約6000羽いたが、
2018年に約70羽まで減少
理由は、一般人の餌やりを禁止したため

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●日本の水族館からラッコがいなくなりつつある
現在、全国で10頭しか飼育されていない
1994年には全国で122頭(28施設)飼育されていたが、
ワシントン条約で国際取引が規制されて以来、数が減少している
 
数年後には動物園からゾウとゴリラがいなくなってしまうかもしれない
2030年には、日本のアフリカゾウが7頭、
ゴリラが6頭まで減少するという予測がされている
アフリカゾウやゴリラは、繁殖や輸入が難しく、
新しく子供を産まないまま高齢化が進んでしまう
 
●海岸から灯台が無くなりつつある
最近の船は、GPSで位置確認するのが一般的となったため
15年間で160基以上の灯台が廃止されている

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