Category Archives: 言葉/語源

●お刺身とお造りは、どちらも同じ料理
お刺身は、関東で生まれた言葉
お造りは、関西で生まれた言葉
 
生の魚を切ったモノを切り身と言っていた
江戸時代、切るという言葉が縁起が悪く、嫌われた
その語源は、調理した魚の身に、その魚のヒレを刺して盛りつけたから
 
京都では公家文化が長かったため、
切り身や刺し身などの江戸の言葉があまり受け入れられなかった
京都は、海から遠く生魚が傷みやすかった
そこで昆布で包む昆布締めや、
熱湯を皮目にかけて殺菌する調理法でひと手間かけて造っていた
このひと手間かけて造ることから、お造りという言葉が生まれた
 
関東大震災のあと、復興のため関西の料理人が東京に来た
現在 関東では、お造りとお刺身が混在している

(6)

小文字で表記されている長さのkm、cm、重さのkg、tなど
一方、電力のW、電圧のV、電流のアンペア、
周波数のHzなどは、大文字で表記される
 
●長さのmや重さのg、電圧のVや電流のAなどの単位表記で大文字と小文字が混在しているワケ
 
大文字で表記される単位は、由来が人名だから
発明や研究者の名前が単位に使われているので大文字の場合が多い
電圧のV(ボルト)の由来は、
電池を発明したアレッサンドロ・ボルタ
電流のA(アンペア)の由来は、
電磁気学の創始者アンドレ=マリ・アンペール
圧力のPa(パスカル)の由来は、
パスカルの原理のブレーズ・パスカル

(4)

●清水の舞台から飛び降りるは、実際に236人が飛んだから生まれたことわざ
清水寺の高さは、約13m、マンション4階分に相当する
近年、清水寺の蔵から成就院日記(清水寺で働いていた人の業務日誌)全221巻(1694
年からの141年分)が発見された
この成就院日記に236人が飛び降りたことが書かれている
そこには飛び降りた理由も書かれている
例えば、眼病を治したい、母の病気を治したい、自由な時間が欲しい、など
飛び降りた人たちの生存率は、意外と高く84%
当時 舞台の下の土が柔らかかったためだと言われている
 
清水の舞台から飛び降りるとは、命を落とす危険のある命懸けの願掛けだった
願いを叶えるために思い切った行動を起こす、が転じて
強い決意で物事に取り組む、という意味になったと言われている
 
●最初に飛び降りたのは、今昔物語に書かれている検非違使の忠明
昔 京都の街は、警察官の役目となる検非違使が警護していた
その中に清水寺を周辺を警護している忠明(ただあきら)という男がいた
ある日、忠明が見回りをしていると神聖な清水の舞台でたむろする不審者を目撃
「おい!お前たち何をやっているんだ!」
すると不審者たちは刀を抜いて抵抗
追い詰められていく忠明は、本堂の板張りの扉を強引に外した
死を覚悟した忠明は、願いを込めて「お助け下さい!観音様!」と叫んだ
次の瞬間、忠明は戸板を抱えたまま、舞台を端まで行き、飛び降りた
戸板が空気抵抗を生み、無事に着地、不審者たちから逃げ切ることができた
この一連の話から、清水寺の観音様に願い事をすれば叶うとされ、ことわざが生まれた

(5)

使わなくなかった衣類や玩具など
様々なモノを売るフリーマーケット
 
●フリーマーケットの「フリー」の意味は、「自由」ではない
 
フリーは、自由を意味するFreeではなく
英語でFlea、意味はノミ
 
元々 ノミがついたような古着が扱われていた説、
あるいは大勢の人々が集まる様をノミに例えた説、などから
Flea market(ノミの市)と呼ばれるようになった

(9)

●鮨と寿司の違い
鮨は、元々魚を発酵させたもの
寿司は、現在の江戸前寿司と同じで酢飯の上に魚の切り身を乗せたもの
 
最初に使われたのは、鮨
鮨は中国から伝わった文字
紀元前500年頃、魚を塩で発酵させた食べ物を
鮨や鮓の2つの文字で表していた
その魚を発酵させた食べ物は、
奈良時代 鮨(し)や鮓(さ)として中国から日本に伝わった
鮨(し)や鮓(さ)は、現在の鮒ずしに近い
魚を発酵させた食べ物は、酸っぱかった
当時の日本人は、酸っぱい物を酸し(すし)と言っていたため、
 
魚を発酵させた食べ物を「すし」と呼ぶようになった
魚を発酵させた鮨は、作るのに2年以上かかる
もっと早く同じようなものはできないかと考え、
江戸時代に誕生したのが、押し寿司
魚を酢でしめることで発酵させた鮨と同じような味わいになる
しかも短時間で作れた
さらに江戸時代後期になると酢飯の上に
魚の切身を乗せた現在の江戸前寿司が誕生
その時、江戸っ子が、縁起の良い「寿」と「司」を鮨の字に当てた

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●しらすとちりめんじゃこの差は、水分量
漁で採れた生しらすは、1日で傷んでしまうので、
すぐに釜で塩茹でにする
約3分 塩茹でしたのを釜揚げしらすという
釜揚げしらすを網に広げて天日干し
天日干しを10分したのを、しらすと言う
さらに3時間 天日干しをしたのを ちりめんじゃこと言う
 
しらす→乾燥させて水分量70%程度
ちりめんじゃこ→乾燥させて水分量50%程度
 
しらすの賞味期限は、4日程度
ちりめんじゃこの賞味期限は、10日もある
 
庭に白い砂利が敷かれていたことから、
領主の裁きを受ける場所を白州と呼ばれていた
白く見える魚が白い砂利に似ていたから、
しらすと呼ばれるようになった
一方、魚の色や形が、
京都丹後の縮緬に似ていたことから ちりめん雑魚
さらに転じ、ちりめんじゃことと呼ばれるようになった

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ホットドッグのバンズと ほぼ同じ、昔懐かしいコッペパン
●コッペパンの「コッペ」の由来
 
諸説あるが、
・フランス語で「切られた」を意味するクーペ
・フランス発祥のずんぐりしたパン「クッペ」に
似ていることからが命名
・戦後、配給のパンがクーポンを引き換えだったことから
クーポンパンと呼ばれ、それが訛ったとも
・戦前の日本のシェフが、いわゆるフランスパンを
コツペーと呼んでいる記録もある

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●日本の「にほん」と「にっぽん」の由来
日本と表記するようになったのは、飛鳥時代
当時の日本人は、「にほん」や
「にっぽん」ではなく「やまと」と呼んでいた
日本書紀には「日本と書いて これ 耶麻騰(やまと)と云う」と書かれている
平安時代になると中国との遣唐使による国交が盛んになる
当時の中国人は、「日本」という漢字を
「日」を「ニェット」、「本」を「プァン」と発音していた
「ニェットプァン」と呼ぶ中国人の発音を聞いた遣唐使が
日本に持ち込み、のちに「にっぽん」と転じるように
 
「にほん」という呼び方が広まったのは、江戸時代になってから
江戸時代の学者:本居宣長が
国名の由来についてまとめた書物「国号考」には、
“新たに にほんという”と記されており、
江戸時代は、「にほん」と呼ばれていた
●「にほん」は早口な江戸っ子によって生まれた
「にっぽん」を江戸っ子たちが
早口で話すうちに「にほん」に簡略化された
大坂を中心とする西の地域では「にっぽん」、
江戸を中心とする東の地域では「にほん」と呼ばれていた
なので大阪にある日本橋は「にっぽんばし」
東京にある日本橋は「にほんばし」と呼ばれている
 
●国の呼び方が2つある「にほん」「にっぽん」論争問題
1934年、岡田啓介内閣の時、国の呼び方を
「にっぽん」に統一しようと政府に提出されたが、
このときには、まとまらなかった
1970年、佐藤栄作内閣の時、大阪万博開催の前に
国の呼び名を再び「にっぽん」に統一しようと
国会で議論されたが、結論は出ず
2009年、麻生太郎内閣の時、「にほん」と「にっぽん」、
どちらか一歩に統一する必要はないと結論づけた

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相手を尊敬する意味で使用される敬称
●敬称の「様」には3種類の「様」がある
 
いわゆる永様、次様、水様の3様
 
自分よりも最上級に目上の方に使う「様」は、
「樣」、「様」の右下が永久の永
 
自分の上司や先輩に使う「様」は、
「檨」、「様」の右下が次
 
同僚や友人などに使う「様」は、
一般的に使用されている「様」、「様」の右下が水

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