ことわざ」タグアーカイブ

●猫に関する慣用句
 
「猫をかぶる」
特定の人の前では本性を隠し、大人しく見せること
裏表があるような猫の性格が由来とされる
 
「猫の額」
猫の額は、あるのか無いのか分からないほど小さいから
とても面積が狭い時に使う慣用句
 
「借りてきた猫」
普段と違って大人しい様子を表す慣用句
 
「猫の目」
物事が目まぐるしく変化することを表す慣用句
猫の目は、暗さによって目の形が変わるから
女性の気持ちは変わりやすいことを「女心は猫の目」という
 
●猫に関することわざ
 
「猫に木天蓼(またたび)」
猫が木天蓼の匂いを嗅ぐのが大好きなことから
非常に好きな物の例えとして使われる
 
「猫に鰹節」
猫の近くに鰹節を置いておけばすぐに食べられることから
わざわざ過ちが起きそうな状況を作るべきではないという戒め
 
「猫に小判」
猫に小判を与えてもありがたみが理解できないことから
何の意味もなさないという例え
同じ意味で他の動物で例えられた豚に真珠、兎に祭文、犬に論語などがある
 
「猫は長者の生まれ変わり」
猫の平均睡眠時間は12~16時間ほどで1日の半分以上寝る
何もせずのんびり暮らす姿から何不自由なく暮らすお金持ちのようだったことから
猫の前世はお金持ちだったのだろうという意味
 
●猫がつく言葉
 
「猫足」
猫は獲物を見つけると爪をしまって静かに近づくことから
物音を立てない歩き方の例えとして使われる
 
「ねこばば」
糞や尿のニオイなど形跡を隠す砂かけが由来
ねこばばを漢字で書くと猫糞
悪事を働いて知らん顔する例えとして使われる

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●清水の舞台から飛び降りるは、実際に236人が飛んだから生まれたことわざ
清水寺の高さは、約13m、マンション4階分に相当する
近年、清水寺の蔵から成就院日記(清水寺で働いていた人の業務日誌)全221巻(1694
年からの141年分)が発見された
この成就院日記に236人が飛び降りたことが書かれている
そこには飛び降りた理由も書かれている
例えば、眼病を治したい、母の病気を治したい、自由な時間が欲しい、など
飛び降りた人たちの生存率は、意外と高く84%
当時 舞台の下の土が柔らかかったためだと言われている
 
清水の舞台から飛び降りるとは、命を落とす危険のある命懸けの願掛けだった
願いを叶えるために思い切った行動を起こす、が転じて
強い決意で物事に取り組む、という意味になったと言われている
 
●最初に飛び降りたのは、今昔物語に書かれている検非違使の忠明
昔 京都の街は、警察官の役目となる検非違使が警護していた
その中に清水寺を周辺を警護している忠明(ただあきら)という男がいた
ある日、忠明が見回りをしていると神聖な清水の舞台でたむろする不審者を目撃
「おい!お前たち何をやっているんだ!」
すると不審者たちは刀を抜いて抵抗
追い詰められていく忠明は、本堂の板張りの扉を強引に外した
死を覚悟した忠明は、願いを込めて「お助け下さい!観音様!」と叫んだ
次の瞬間、忠明は戸板を抱えたまま、舞台を端まで行き、飛び降りた
戸板が空気抵抗を生み、無事に着地、不審者たちから逃げ切ることができた
この一連の話から、清水寺の観音様に願い事をすれば叶うとされ、ことわざが生まれた

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