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愛人は、本来 愛する人、配偶者を意味する良いイメージの言葉だった
1955年に出版された初版の広辞苑には、人を愛すること、恋人と良いイメージで書かれている
 
●愛人という言葉は、太宰治が書いた1文がきっかけで、真逆のイメージで使われるようになった
 
1947年に出版された「斜陽」は、ベストセラーとなった
太宰が38歳の時に執筆した斜陽は、当時妻がいながらも4歳下のしず子と不倫していた太宰がモデルと言われている
貴族階級の出であるかず子が既婚の小説家である上原との不倫関係を描いた小説
不倫で悩むかず子が、なかなか会えない上原に宛てた手紙に、“私はおメカケ この言葉言いたくなくてたまらないのですけど でも愛人と言ってみたところで俗に言えば おメカケに違いなのですから”
おメカケとは、正妻ではない妻、不倫相手であることを表している
かず子は、おメカケとは言いたくないので、当時まだ良いイメージだった愛人という言葉を使った
この1文によって、愛人が不倫相手のイメージで浸透してしまう
 
その後、他の文豪たちも愛人=不倫相手と好んで使うようになる
1970年代になると新聞記者が文豪を真似て、愛人=不倫相手を見出して使うように
1080年代、テレサ・テンの「愛人」が大ヒット
1991年、第4版の広辞苑には、情婦、情夫という解説が追加された

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1883年(明治16年)、原は27歳の時、
13歳年下ので当時14歳の貞子と結婚
貞子の父親は、明治の怪傑、奇人、滑稽家、
鹿鳴館の名付け親でもある政治家の中井弘
新聞社を辞めたばかりで外務省で働き始めた原は、
政治家になる足がかりとして結婚した
しかし貞子は、家事は一切できないばかりか、原を困らせてばかり
貞子の悪妻ぶりは、年々エスカレート
結婚から17年、貞子が31歳の時、原は念願の政界進出を果たす
貞子は、原が何も言わないのを良いことに、
一人温泉旅行に出かけるなど勝手気ままな生活を送り続けた
さらに自宅に出入りする男と不倫までする始末
 
1905年(明治38年)、三浦に保養に行きたいとの
貞子の突然の申し出に原は快諾
この保養は、貞子が不倫相手との子供を出産するためだった
この時、貞子は妊娠5か月
お腹が目立つ前に長期の保養をとった
 
22年もの間、奔放な妻を我慢し続けてきた原は、離縁状を送りつけた
しかし原は、貞子が亡くなるまで貞子と不倫相手の子供を金銭的に面倒を見続けた

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脳科学者:中野信子によると
●女性は本能的に幸せそうな妻を持つ男性を魅力的に感じる
笑顔の女性と一緒に写っている男性の写真と
1人だけで映っている男性の写真の
どちらが魅力的に感じるかを実験したところ、
ほとんどの女性が笑顔の女性と一緒に写っている男性の写真を選んだ
 
女性からすると本能的に既婚男性は、
他の女性に選ばれた実績のある男性と思える
より優秀な男性を求める傾向の強い女性からすると
お墨付きのような状態に感じる
隣に笑顔の女性がいることで
財力と包容力があると間接的な証明になる
独身男性よりも魅力的に感じてしまう
 
●不倫が我慢できるかは、思考と理性を制御する前頭葉の発達次第
前頭葉が発達しているかどうかがわかるマシュマロ実験
アメリカのスタンフォード大学で4歳の子供約200人を対象に調査
1人ずつ研究員がいる部屋に通し「私は少し用事があるので15分ほど部屋を出ます。ここに1つあるマシュマロは君にあげるけど私が戻ってくるまで食べるのを我慢していたら、マシュマロをもう1つあげるよ。でも私がいない間にそれを食べたら2つ目はあげないよ」と言い残し研究員は部屋を退出する
 
その結果、15分経たないうちに
マシュマロを食べてしまった子供は、7割で、
最後まで我慢した子供は、3割だった
この結果は、男女の差は、ほとんどなく女子だけでも
全体の3割しか我慢できていなかった
 
その後、20歳を過ぎた後の追跡調査の結果、
マシュマロを食べた子供よりも我慢できた子供の方が、
学業成績が良く、年収が高かった
●前頭葉の発達は、4歳までに決まる
その結果、不倫を我慢できる女性は、3割
チャンスがあれば不倫する女性が7割もいることになる

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●叩かれる不倫と叩かれない不倫の違い
 
心理学:杉山崇によると
知名度に関係なく叩かれる不倫と叩かれない不倫がある
人には、裏切り者を発見しようとする脳のシステムがある
それを裏切り者探索モジュールと言う
 
騙された、そんな人だと思わなかった、
といったギャップは、受け取る側に大きなインパクトを与える
ファンキー加藤は、結婚や家族、家族や青春などの
前向きな歌詞の歌を歌っていたので、
ギャップが他の芸能人よりも大きく
裏切り者探索モジュールに引っかかり、不倫のインパクトが強かった
 
●イメージとのギャップが強い不倫に世間が怒りを感じるのは、人間の脳のシステムである裏切り者を発見しようとする心理から生まれている

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