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●香典の香は、線香を意味する
仏教では、死者は線香の香りを食べると考えられている
 
それは4~5世紀の北インドの高名な僧侶 世親の俱舎論にある
そこには、人は死後生まれ変わるまでの
四十九日の間、香を食す、と記述されている
 
線香は、高級品であったため香典は元来 米や野菜が一般的だった
それがお金で渡すようになったのは、明治以降
香典を渡すのは、亡くなった方の食べ物をお供えするということ

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●蚊取り線香が、グルグルと渦を巻いているワケ
蚊取り線香トップシェアのKINCHOによると
蚊取り線香が、渦を巻いているのは、長持ちさせるため
 
130年前、開発当時の蚊取り線香は、
長さ20㎝の棒状で仏壇の線香に似た形をしていた
その燃焼時間は、40分程度
しかし、長さを伸ばそうとすると途中で倒れたり折れてしまう
そこで生まれたのが、渦巻き型線香
その持続時間は、約7時間
 
創業者の妻 ゆき夫人が、蛇がトグロを巻いているのを見て、
渦巻き型の蚊取り線香を思いついた

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●線香が、どのメーカーも同じ長さになった理由
その理由は、商家の若旦那と芸者の人情噺の
たちぎれ線香という上方落語のネタにある
 
江戸時代は、庶民にとって時計が無い時代
遊郭の芸者が線香に火をつけ、
線香がたちきれるまでが、若旦那の時間
 
線香の長さが同じなのは、
線香が時間を測る道具だった名残り
 
●一本立ちの由来
芸者も一人前になると
線香一本分の時間を客が飽きずにいられることから
一本立ちするという言葉が生まれた

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