人を死に至らしめる殺人カビ:アスペルギルス・フラバス

2004年、アフリカ ケニアで不可解な事件が起きた
農村地帯に住む人々が突然 体の不調を訴え、次々と病院に搬送された
その数、317人
その全員が、目が黄色く変色、お腹に大量の水が溜まっていた
1カ月もたたないうちに1人が死亡
その後も次々と死亡者は増え、半年間で125人が亡くなった
 
解剖を行った結果、肝臓がカチカチに硬くなり、
ほとんど機能していなかったことが判明
 
原因は、殺人カビであることが後に分かる
彼らの主食としていたトウモロコシの粉にカビが付着していた
 
国立医薬品食品衛生研究所 吉成知也 博士によると
殺人カビは、アスペルギルス・フラバス
主に亜熱帯 熱帯地域の土の中で発生する
このカビが作る毒は非常に強く、
体内に入ると肝臓をピンポイントで攻撃し、
肝細胞を死滅させる特性を持つ
 
トウモロコシに付着し、水などで洗い流しても
カビは落ちるが、毒だけが残る
さらに毒は、100度で加熱しても分解せず、
200℃以上で加熱しないと毒は分解しない
 
アスペルギルス・フラバスは、トウモロコシ以外でも
ナッツ類、ドライフルーツ、胡椒などの香辛料、
米などの穀類にも発生することがある
 
日本で生産されている農作物には、汚染が確認されていない
しかし輸入品が汚染されていないとは言い切れない

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