南極で初めて寿司を握った男

宇宙食は、元々、南極観測隊のために開発された
南極でも美味しい日本食が食べられるようにフリーズドライの技術が開発された
その技術が、宇宙食に転用された
 
●南極で初めて寿司を握った男
1968年、初めて民間人の大衆割烹の板前が参加した
新聞に掲載された南極観測隊の調理担当を募集を見て応募した
募集の期限はとっくに切れていたが、
当時の隊長に直談判し、見事採用された
 
南極の生活は過酷だった
中でも同じ人間、同じような景色が続くため、
隊のモチベーションは下がるばかり
普通に食事しても楽しくないので、南極の氷を彫刻刀で削り、溝を作り、
茹でたそうめんを流した流しそうめんは、盛り上がった
 
彼が最も力を入れたのは、寿司
日本から屋台のセットを持ち込み、屋台を組み立てて寿司を振舞った
隊のモチベーションは上がり、この観測で日本人初の南極点到達を果たす
今でも南極基地には、屋台が残され、伝統的に寿司が振舞われている
 
その屋台を閉まっている箱には、板前の本名:小堺秀男、
屋台ののれんには「鮨一機」と書かれている
 
そう南極で初めて寿司を握った小堺秀男は、小堺一機の父だった

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