3億円事件の捜査に行き詰った捜査本部は、本物の遺留品をデパートに展示

1968年12月10日、東芝府中工場のボーナス約3億円が強奪された
東芝社員のボーナスを運搬していた現金輸送車に
白バイ警官に扮した犯人が接近し、現金輸送車を停止させた
「車にダイナマイトが仕掛けられている」と運転者らを車から遠ざけた
そして現金輸送車の下に発煙筒を焚き、ダイナマイトだと偽装して車を強奪
当時、犯人のモンタージュ写真も作成され、容疑者は約11万人
警察官延べ17万人、捜査費用9億円を投じた大捜査が行われたが、
1975年12月10日、公訴時効(刑事事件の時効)が成立
1988年12月10日、民事時効が成立
 
●疲れた捜査員のために落語家を呼び、トークショー
事件発生から2か月、連日早朝から深夜まで捜査を続け、
捜査員たちの疲労はピークに達していた
そこで捜査員の士気を高めるため、警察署に落語家:柳家金語楼を招いた
 
●本物の遺留品をデパートに展示
事件発生から4年、捜査は暗礁に乗り上げつつあった
そこで捜査本部は1000万人の大捜査作戦と名付けたイベントを開催
会場は、池袋西武百貨店
本物の遺留品を公開した
事件を思い出してもらうと同時に来場者から目撃情報を集める目的があった
有力な目撃情報こそ集まらなかったが、イベントは大盛況だった

(875)

スポンサード リンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

スポンサード リンク