構造/原理/メカニズム」カテゴリーアーカイブ

入れても自動販売機に認識されない硬貨は少なくない
日本コンラックス:吉田真一によると
●自動販売機に嫌われる硬貨は、削れて薄くなっているから
 
日常生活の中では、お釣りを払い出す機械や
硬貨を搬送する機械が増え、
硬貨がいつの間にか擦り減ってしまっている
 
特に100円硬貨は使用頻度が高いので、削れることが多く
自動販売機に嫌われる確率も高くなる

(180)

日本三古湯の一つである有馬温泉
この有馬温泉の付近には、火山が存在しない
 
●火山が近くにない有馬温泉に温泉が湧くワケ
フィリピン海プレートが、ユーラシアプレートに
沈み込む際、海水も一緒に引き込まれる
引き込まれた海水は、マントルの熱で蒸発し
水蒸気となって地上に噴出する
その場所が、有馬温泉
 
●有馬温泉の歴史は古く、昔から皇族・貴族らに愛されてきた
 
日本最古泉とも言われる
631年に舒明天皇が3か月滞在したことが日本書紀に見られる
奈良時代には、僧 行基が温泉寺を建立
清少納言は、枕草子で有馬温泉に言及している
1176年に、後白河法皇と建春門院が御幸
1192年に、僧 仁西が戦乱で荒廃した有馬温泉に、
熊野十二神将に準え、十二軒の湯治宿を建て、
湯治場としての原型を作った
豊臣秀吉は有馬を愛し何度も訪れ、
更に温泉や周辺の改修を行った

(254)

●氷砂糖をペンチで強く挟んで潰すと光る
 
ペンチで氷砂糖を押し潰そうとすると
外からの力で氷砂糖の内部の電子が高エネルギー状態となり、
砕ける瞬間、余分なエネルギーを光として放出する
 
暗くしてみると砕ける一瞬だけわずかに青白く光る
 
この現象を摩擦ルミネセンスという
 
氷砂糖は純度の高いショ糖の大きな結晶で、
外見が氷とよく似ているため、この名が付けられた

(2539)

ワンタッチで止められて引っ張ると
簡単に剥がせるマジックテープ
マジックテープが普及したきっかけは、
1964年に開業した東海道新幹線
ヘッドレストのカバーの留め具に採用されて注目を浴びた
●くっつけたり剥がしたりできるマジックテープのメカニズム
クラレファスニング株式会社:開高敬義さんによると
それは無数の小さな輪っかに
フックをひっかけたり外したりできるから
マジックテープの原料は、2種類のポリエステルの糸
太さ0.19mmと0.06mmを7本束ねた糸の2種類
0.06mmを7本束ねた糸を輪っかになるように織っていく
次にノコギリのような刃を使い、
輪っかになるように織られた0.19mmを切り、フックを作る
フックの面と輪っかの面を合わせると、
フックが輪っかに引っ掛かりくっつく
引っ張るとフックが輪っかから外れるため簡単に剥がせる
 
●原理の誕生は、1948年
犬の毛に絡みついたゴボウの実を不思議に思ったスイス人が、
顕微鏡で見たところ、ゴボウの実の先が
フック状になっていることに気付いた
この原理を元にマジックテープが発明された

(273)

●ろうそくの煙に火を近づけるだけで再点火するワケ
 
ろうそくに火が点くと、ろうが溶けて液体になり、
パラフィンが気化して、燃える
一旦、火を消しても、パラフィンが漂っているので
火を近づければ、再び着火する
 
ろうそくを消したときの煙の正体は、
煙ではなくパラフィンが気化したもの

(1323)

●シングル、ダブル、トリプルの次は、クアドラプル
 
1=シングル
2=ダブル
3=トリプル
4=クアドラプル
5=クインタプル
6=セクスタプル
7=セプタプル
ラテン語がルーツ
倍数の数え方で「プル」は倍という意味
 
日本ではトリプル以降、発音が難しいため あまり浸透していない

(9853)

●缶の飲み口は、左右非対称
 
左右対称だとタブを引いた時に、
均等に力がかかり、開けづらい
 
非対称であるから一方に力がかかり、
小さな力で開けることができる
 
さらに力がかかりやすい方は、鋭角に設計されている
開ける勢いを一旦 抑え、
ジュースが飛び出すのを防いでいる

(266)

●大麻に含まれるカンナビノイドが脳神経を破壊する
 
大阪大学の木村准教授らの研究チームが、
大麻が脳神経を破壊するメカニズムを解明した
 
6月30日にアメリカのジャーナル・オブ・ニューロサイエンスに論文を掲載
 
大麻には、カンナビノイドと呼ばれる物質が含まれており、
これが幻覚や鎮痛の作用がある
 
正常な脳神経は、神経細胞から伸びた突起が
回路のように繋がっているが、
カンナビノイドを投与したマウスは、
突起が大幅に減少し、回路が壊れていることが分かった
 
大麻を吸引するたびに、脳内の至るところで
神経回路に悪影響を与えている可能性が高く、
それは認知症に近い症状をきたす

(268)

●IHで使える鍋と使えない鍋の違い
パナソニック:浅野正人氏によると
簡単に言うと磁石がくっつくか?どうか?
IHで使える鍋は、磁石がくっつく
一方、IHで使えない鍋は、磁石がくっつかない
 
IHで使える鍋は、鉄やステンレス製
磁石でくっつく素材がたくさん含まれている
 
IHで使えない鍋は、アルミや銅などの素材
 
IHの内部には、磁力発生コイルが埋め込まれており
電源を入れるとそこで磁力が発生する
その上にIHで使える鍋を置くと、鍋の中で電流が発生し
その電流が、磁石にくっつく素材などに
当たることで摩擦が起きて発熱する

(541)

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