言葉/語源/由来」カテゴリーアーカイブ

「今年もよろしくお願いします」の省略した「ことよろ」は、
若者の間で定着しつつある
 
●「ことよろ」は、江戸時代からあった
 
江戸時代の洒落本 十偏舎一九作の「素見数子」には、
「ことよろ」の文字が書かれている
江戸時代には、若者の間で言葉を略す遊びが流行
 
しかし「今年もよろしく」ではなく、
「殊に宜しく(ことによろしく)」で「ことよろ」
現代語で「とてもいい」という意味

(1735)

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売れっ子とは、非常にもてはやされている人を表す言葉
●売れっ子の反対語は、お茶挽き
 
お茶挽きとは、茶の葉を挽いて抹茶を作るのは、暇のある人の役割
特に用事があるわけでなく暇であることを指す言葉として用いられている
毎晩お座敷に呼ばれて人気のある芸妓さんを売れっ子と呼んだのが由来
 
●本気の反対語は、嘘ん気
本気は、まじめや真剣な気持ちの意味
嘘ん気は、実際にすることはできないことを仮に行う意味

(723)

一か所、一ヶ所を漢字で書くと一箇所
小さいサイズの場所や範囲を指し示す言葉
●一ヶ所の「ヶ」は、カタカナの「ヶ」ではない
 
「箇」の略字が「个」
一箇所→一个所と書かれるように
その个の元は、箇の竹冠の片側
その後、竹冠の片側がカタカナの「ヶ」に似ているため
「ヶ」を用いる人が増え、定着してしまった
一ヶ所の「ヶ」は、記号的であり漢字ではない
 
「ヶ」は記号的に用いられているので
槍ヶ岳のように既に定着してしまった固有名詞以外は、教科書では扱わない

(79)

●切手は、切符手形(きりふてがた)の略語
江戸時代、米などと交換する商品券のようなものだった
明治時代に郵便が出来てからは、
郵便切手を切手と呼ぶようになった
 
●演歌は、演説歌の略語
明治時代、自由民権運動の活動家が
厳しい取り締まりを避けるため、
演説の代わりに歌った演説歌の略
後に政治色が薄くなり、艶歌と書かれるようになった

(42)

名前と氏名、同じ意味なのに敬語になると
お名前、ご指名になる
他にも、お友達、ご友人、お住まい、ご住所、
●敬語の「お」を付ける言葉と「ご」を付ける言葉の使い分け
 
基本的には、「お」と「ご」の後に続く言葉が、
音読みなのか、訓読みなのかで使い分ける
訓読みの言葉には、「お」
音読みの言葉には、「ご」が付くのが、基本的なルール
 
日本語の基本的なルールとして、1つの言葉の中に
音読みと訓読みが混ざることはない
「お」も「ご」も漢字で書くと「御」
「御」の訓読みは「お」、音読みは「ご」
なので訓読みの名前には「お」、音読みの氏名には「ご」が付く
例外もあるが、ほとんどがこのルール

(53)

愛人は、本来 愛する人、配偶者を意味する良いイメージの言葉だった
1955年に出版された初版の広辞苑には、人を愛すること、恋人と良いイメージで書かれている
 
●愛人という言葉は、太宰治が書いた1文がきっかけで、真逆のイメージで使われるようになった
 
1947年に出版された「斜陽」は、ベストセラーとなった
太宰が38歳の時に執筆した斜陽は、当時妻がいながらも4歳下のしず子と不倫していた太宰がモデルと言われている
貴族階級の出であるかず子が既婚の小説家である上原との不倫関係を描いた小説
不倫で悩むかず子が、なかなか会えない上原に宛てた手紙に、“私はおメカケ この言葉言いたくなくてたまらないのですけど でも愛人と言ってみたところで俗に言えば おメカケに違いなのですから”
おメカケとは、正妻ではない妻、不倫相手であることを表している
かず子は、おメカケとは言いたくないので、当時まだ良いイメージだった愛人という言葉を使った
この1文によって、愛人が不倫相手のイメージで浸透してしまう
 
その後、他の文豪たちも愛人=不倫相手と好んで使うようになる
1970年代になると新聞記者が文豪を真似て、愛人=不倫相手を見出して使うように
1080年代、テレサ・テンの「愛人」が大ヒット
1991年、第4版の広辞苑には、情婦、情夫という解説が追加された

(800)

困る、もてあますという意味の、てこずる
●てこずるとは、梃子から生まれた言葉
重いものを動かそうと梃子を使うも
ズレてしまい、動かない様子から生まれた江戸時代の流行語
梃子がズレる→てこずるとなった
 
●同じ穴のむじなの「むじな」とは、アナグマのこと
同じ穴のむじなとは、
一見関係がなさそうに見えて実は同類であることの例え
むじな=アナグマ
アナグマは、タヌキと同じ穴に住むこともあるから
 
ゴリ押しとは、無理矢理 意見を押し通すことを意味する
●ゴリ押しのゴリとは、魚のこと
鮴と書く
ハゼの仲間で川底にへばりつくため
漁師は木の板を強引に押して、網に追い込まなければいけない
その様子が、ゴリ押しの語源となった

(27)

●デマの語源は、デマカセではなくデマゴギー
デマゴギーとは、ドイツの政治用語
意図的なウソの情報や悪宣伝という意味
事実と分かっていながら相手の印象を悪くする情報を流すのがデマ
 
●ガセの語源は、お騒がせ
本当なのかどうか分からない噂話で周りを騒がせている
 
●ホラの語源は、ほら貝
ほら貝を拭くと、見た目以上に大きな音を出す
そこから大げさなことを言う意味でも使われるようになった

(54)

●高齢者をシルバーと呼ぶようになったワケ
 
それは電車の優先席で最初に使われた生地が銀色だったから
優先席が初めて設けられたのは、1973年
その際、藍色の普通席と区別しやすいように色分けされた
最初に使われたのが、当時余っていた銀色の布
そのためその席をシルバーシートと名付けられた
 
全国的な普及につれ、シルバー自体が、
高齢者という意味で広く認識されるようになった

(9)

●経済とは、経世済民(経国済民)の略語
 
経世済民は、中国 晋の時代の古典に登場する言葉
世を治め民を救う、政治、統治、行政一般を意味する言葉だった
それが略され、経済という言葉になった
 
日本では江戸時代に、儒学者、
蘭学者などが略した経済を使用するように
 
その後、幕末期にイギリスなどから古典派経済学の文献が輸入されると
economyの訳語として経済が用いられ、現在で使われるような意味となった

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