建築物/建造物」カテゴリーアーカイブ

旅館の窓際にあるテーブルと椅子が置かれているスペース

景色を眺めたりして居心地がよいが、

このスペースは、元々全く違う役割があった

 

●旅館の窓際のスペースは、元々廊下だった

 

このスペースは、広縁と呼ばれ、各部屋をつなぐ廊下だった

昔の旅館は各部屋を囲むように廊下になっていた

 

時代が変わり、プライバシー尊重のため広縁は壁で仕切られた

その結果、今ではくつろぎの空間となった

(230)

スポンサード リンク

●城の周りに松が植えられているワケ

 

攻め込まれたら城に立て籠もるが、食料がなくなってしまう

松は、食料が尽きた時に食べる非常食だった

食料となるのは、皮の裏側の白い部分

白い部分を4日間煮ると黒くなる

それを粉にして餅などにして食べていた

栄養価が高く、炭水化物が60~70%、ポリフェノールが約15%

 

さらに松は、たいまつとして使われていた

松には、松脂という非常に燃えやすい成分があり、燃料としても使われていた

たいまつは、漢字で松明と書く

(295)

●カプセルホテルは、映画 2001年宇宙の旅をイメージして造られた
1979年、日本で初めてカプセルホテルが誕生
現在も大阪にあるカプセルイン大阪
スリープカプセルと呼ばれる筒状のボックスが383室
室内は宇宙船をイメージさせる白いプラスチックに丸みをおびた造り
コントロールパネルには、アラーム機能付きの時計
照明の明るさも自由に調整できる
各室内に空気口とスプリンクラーが完備
 
1970年代、大阪万博を機に景気がピークに
大阪の街はサラリーマンで溢れかえった
カプセルイン大阪は、元々サウナ店
連日連夜、足の踏み場のないくらい床に客が寝ていた
その繁盛ぶりを見ていた社長が、ホテルを造ることを決意
大阪万博でカプセル住宅をデザインした黒川紀章に
映画 2001年宇宙の旅のようなホテルのデザインを依頼した

(301)

●マンションとアパートとハイツの違い
 
建築家:染谷正弘によると
実は、この呼び名は、法律で定められていない
3つともアメリカから渡ってきた言葉
 
・アパート
1925年(大正14年)文京区に完成した文化アパート
日本初の純洋風の集合住宅
その後、集合住宅の象徴としてアパートが定着
 
・ハイツ
1949年(昭和24年)に新宿に完成した戸山ハイツ
当時、アメリカで高台にある集合住宅をハイツと呼んでいた
 
・マンションとは、英語でプール付きの大邸宅という意味
アメリカでマンションに住んでいると言うと、
すごいお金持ちだねと思われる
昭和30年代、アパートと違う高級なイメージの
集合住宅をマンションと名付けて売り出した
 
そして不動産業界では、
マンションは鉄筋、鉄骨コンクリート造りで3階建て以上
アパートは木造、軽量鉄骨造りで2階建て以下
と暗黙のルールで区別されるようになった

(270)

●緑色の非常口マークと白の非常口マークの違い
 
日本照明工業会:山田憲幸によると
緑の非常口マークが、避難口誘導灯
 
白の非常口マークが、通路誘導灯
 
非常口までの行き方を示しているのが、白の非常口マーク
 
非常口をしめているのが、緑の非常口マーク

(308)

●映画館のスクリーンに直径1㎜の穴が無数に空いているワケ
 
その理由は、迫力ある音を観客に届けるため
 
館内の様々な場所に設置されているスピーカーに加えて
スクリーンの裏には巨大なスピーカーが
いくつも設置されている
 
良質な音が遮断されないように、
スクリーンには直径1㎜の穴が無数に空けられている

(673)

イギリス ロンドンにある世界遺産:ビッグベン
1959年に建てられたウエストミンスター宮殿
 
15分ごとに仕掛けが動き、塔の上部にある鐘をついて
ロンドン市民に正確な時間を知らせる
 
完成から150年以上経った今でも誤差はない
 
●イギリスのビッグベンは、その場しのぎの方法で正確さをキープしている
 
振り子を重くすれば揺れるスピードが速くなる
時間がズレたら、イギリスの1ペニーコインを乗せて、
ちょっとだけ重くする
コインを1枚乗せると1日に0.4秒速くなる
 
●ビックベンの鐘の音:キンコンカンコンは、学校で使われるチャイムの発祥

(201)

重要文化財に指定されている駅は、日本で3つだけ
ヨーロッパの技術を取り入れた東京駅と門司港駅
明治天皇が、ステーションごときは外国式が良いと言った
という逸話も広がり、2つの駅舎は洋風の造り
 
3つ目の駅舎が、大正13年に造られた旧大社駅(出雲市)
1つの駅とは対照的に、純和風の木造駅舎
駅舎の中は、海保y的な3等待合室が広がる
当時最新で高級だと言われたべニア板を使用した天井
出雲大社参拝に訪れる天皇陛下をもてなした部屋も造られた
 
しかし、純和風の木造駅舎:旧大社駅には、柱や梁がない
●一見 純和風建築の旧大社駅は西洋建築の技術で支えられている
三角形が四角形に比べて
変形しにくいという特徴を生かしたトラス構造
旧大社駅の屋根裏には、
三角形に組まれた木材が重なるように並んでいる
これにより屋根の重さを分散し、
柱のない駅舎を実現している

(209)

スポンサード リンク