研究/調査/実験」カテゴリーアーカイブ

地球温暖化の原因の1つが、メタンガス
メタンガスには二酸化炭素の25倍の温室効果がある
メタンガスの大半は、牛のゲップ
体内で作られたメタンガスが放出されたもの
これを何とか減らそうと世界中で研究が進められていたが、
画期的な発見があった
●牛が出すメタンガスを9割減らす食べ物が発見された
 
牛の第一胃には、メタンガスを発生させる細菌がいる
その分解酵素の働きを抑えるとして発見されたのが、
海藻のカギケノリ
カギケノリを乾燥させ、牛の餌に2%ほど混ぜると
メタンガスを99%削減できる

(355)

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●セロハンテープとエンピツだけで受賞したノーベル賞
 
2010年、セロハンテープとエンピツだけでノーベル物理学賞を
受賞したイギリス マンチェスター大学のアンドレ・ガイム博士、
コンスタンチン・ノボセロフ博士
 
エンピツの主成分 黒鉛をセロハンテープに乗せ、
くっつけて剥がすを繰り返す
そのセロハンテープをシリコン基板に押し付け、ゆっくりと剥がす
このシリコン基板に残った薄い膜が、革新的な素材グラフェン
 
グラフェンとは、ダイヤモンドより硬く、この世に存在する最も薄い物質
折れ曲がるタッチパネルや太陽電池への応用が期待されている
 
グラフェンは、50年以上前から、その存在は予言され、
安定した精製方法が見つからなかった
2人はセロハンテープとエンピツだけで精製する方法を発見したことでノーベル賞を受賞した

(410)

太宰治は、子供の頃から成績優秀で東京帝国大学(現在の東大)に合格したエリート
そんな太宰が、学生時代に使っていたノートには、落書がの多数
憧れの芥川龍之介の名前を書き連ねていた
 
●落書きをすると記憶力が上がる
2009年のイギリスのプリマス大学の実験によると、
落書きをしながら記憶した方が、記憶力が高まることが分かった
同じ授業を受けた学生のうち、落書きをしながら聞いたグループは、
落書きをしなかったグループより、記憶テストの成績が3割も良かった
その理由は、楽しく落書きをするとドーパミンが出て記憶力を強化するから
真面目に板書するのが一番だが、集中できない時は、落書きをすると脳が活性化する

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●脳に電気刺激を与えることで人を笑わせることに成功
2019年2月、アメリカ エモリー大学の神経科学者は、
脳の感情や規則を司る部位に電気刺激を与えることで
人を笑わせたり、不安を軽減でことを発見した
 
慶應義塾大学理工学部:満倉靖惠 教授によると
感情は電気信号
人の感情を電気信号でコントロールする研究を行っており
●一瞬でやる気が出る気持ちスイッチを開発している
すでに完成している試作品は、専用のヘッドセットを装着し、
感情を司る前頭前野に微弱な電気刺激を与えることで
集中力の上昇、ストレスの軽減、眠気の低下などを誘発できる
現在、臨床テストを行っており、約8割の人に効果が見られている

(276)

●カフェで勉強や仕事がはかどるのには、3つの理由がある
 
1、ある程度 雑音があった方が逆に脳が集中する
 
2、コーヒーに含まれるカフェインが、脳を活性化させる
 
3、脳が不安定になり、見慣れたモノを求めるから
人間の脳は、馴染みの空間でリラックスできる反面、集中力が下がる
普段慣れていない空間にいくと脳が不安定になる
安心できるのは、自分のパソコンだったり、読んでいる途中の本
不安定になった脳が、見慣れたモノを求めるので集中できる

(229)

飲食店で会話はOKなのに、携帯電話の通話NGの店が多い
NGの理由は、携帯電話の会話のクレームが多いから
その原因をアメリカの心理学者ローレン・エバーソンが研究している
実験の結果、同じ音量の場合、普通の会話よりも携帯電話での通話の方が、
周りの人に大きなストレスを与えていることが分かった
 
●普通の会話よりも携帯電話での通話の方が周りの人にストレスを与える
 
心理学的に、認知的不協和という
 
人は会話などの内容が理解できないと脳が大きなストレスを感じる
 
普通の会話は、内容を理解でき、
自分に関係のない情報だと脳が判断すれば無意識に無視できるのでストレスは小さい
一方、携帯電話の通話は、電話先の相手の声を聞きとれない
内容が理解できないので脳が自分に不要か判断できないため大きなストレスになる
 
外国人同士の会話も内容が分からないため、ストレスを感じるのと同じ

(378)

アメリカの国立衛生研究所の研究によると
●明るい部屋で眠ることは、女性の体重増加につながる
35~74歳の健康な女性 約4万4000人を対象に
ウエスト、ヒップ、BMIなど開始時から5年後までを調査
電気を消して寝る人に比べて、電気をつけたまま寝る人が、
体重5キロ以上増えた割合が17%も高かった
研究チームによると、今のところ、因果関係は不明
睡眠を促すホルモン メラトニンが関係していると考えられている
目をつぶっていても照明の光は、脳に届き、
メラトニンの分泌が減っているのではないか?
 
奈良県立医科大学 大林賢史 准教授によると
メラトニンの分泌が減ると、
満腹中枢を刺激するホルモンが減り、食べる量が増えるのでないか
さらに体のリズムが乱れて、日中の代謝も減るのではないかと考えられる
 
●照明をつけて寝ると、うつ症状のリスクが高まる
夜中に光を浴びることにより、体のリズムが乱れてしまうことが原因
 
ハーバード大学の研究によると
●乳がんになるリスクも高まる
乳がんのがん細胞の増殖を促進する女性ホルモンの量を調整できなくなることが原因
 
ペンシルベニア大学の研究によると
●近視のリスクも高まる
2歳までどう寝ていたか?が関係している
暗い部屋で寝ていた子は、近視率になる確率が10%
常夜灯がついた部屋で寝ていた子は、近視率になる確率が34%
明るい部屋で寝ていた子は、近視率になる確率が55%だった

(253)

●人間の脳データを機械に移す研究が進められている
東京大学 大学院 渡辺正峰がドイツで研究を主導している
今見えている世界、その感覚をそのまま機械に移植する
移植された後は、生きているときに感じた視覚、聴覚もそのまま
脳や体が無くなっても機械の中で生きている状態を目指している
脳とコンピューターを接続し、継続的にリンクさせ、
その間の記憶だけでなく視覚、聴覚などの感覚、
感情、意思決定などの意識も移植する
猿で実現できる目途が、10~15年
人間で試すのが、早くて20年
 
渡辺によると
●僕らは死んでしまう最後の世代と言われている
いずれ人間は死なない未来が来る
それは肉体的に死んでも機械の中で生きていて死なない状態

(213)

現在、毎年1000万トンのプラスチックゴミが海の中に流れ込んでいる
特に問題となっているのが、マイクロプラスチック
プラスチックは、紫外線に長時間さらされると劣化し、
ボロボロになっていくという性質がある
5㎜以下まで細かくくなったプラスチックを
総称してマイクロプラスチックという
マイクロプラスチックは、劣化が進んでいくと
スポンジのように有害物質を吸着していく性質がある
餌と間違えた小魚が食べ、汚染された小魚を大きな魚が食べる
汚染が濃縮された身を人間が食べることで人に害をなすと言われている
 
●ポリエチレンテレフタレートを分解するサカイエンシス
2016年、慶應義塾大学と京都工芸繊維大学の研究グループが
大阪府堺市のリサイクル工場で新種の細菌を発見した
イデオネラサカイエンシスと名付けられた
通称サカイエンシスと呼ばれている
このサカイエンシスは、ポリエチレンテレフタレートを
分解して成長する特性を持っていた
ポリエチレンテレフタレートは、自然界では分解は不可能と思われてきた
このサカイエンシスは、海のプラスチックゴミ問題を解決する考えられている
 
細菌が突然変異することで人間にプラスに働く明るい話題と考えられがちだが、
2016年、アメリカ人の女性が感染症で亡くなった
通常 感染にかかると抗生物質を処方し、病原菌の成長を阻害する
無くなった女性から見つかった病原菌は、
26種の抗生物質が効かないスーパー耐性菌だった
●なぜ耐性菌が生まれるのか?
抗生物質を飲むと吸収されるのは1%ほどで大部分は排泄される
大量に生産された抗生物質が使われずに捨てられる
こうして自然界に抗生物質が流れていくことで、自然界に元々いた細菌と触れ合う
すると抗生物質に耐性を持った細菌が突然変異でできてしまう
細菌の利用は人類が予想できない事態を招くかもしれない

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アメリカの大学生548人を対象にした実験(2017年)
1つの群は、スマホを机の上に置く
もう一つの群はスマホをポケットに入れる
もう一つの群は、スマホを別の部屋に置く
記憶力検査を行った結果
スマホを机の上に置いた群が最も成績が低く、
スマホを別の部屋に置いた群が最も成績が高かった
 
●スマホが近くにあるだけで集中力が散漫になり記憶力が低下することが分かった
 
この論文のタイトルは「脳からの資源流出」
人間の脳は、元々一つのことに集中するようにできている
何か集中しているものがあれば、その他の情報は自動的に抑制がかかる
ながらスマホは、脳の動きにそぐわない行動を引き起こしてしまうため
色々な低下がみられるのではないか、と考えられている

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