言葉/語源/由来」カテゴリーアーカイブ

●デマの語源は、デマカセではなくデマゴギー
デマゴギーとは、ドイツの政治用語
意図的なウソの情報や悪宣伝という意味
事実と分かっていながら相手の印象を悪くする情報を流すのがデマ
 
●ガセの語源は、お騒がせ
本当なのかどうか分からない噂話で周りを騒がせている
 
●ホラの語源は、ほら貝
ほら貝を拭くと、見た目以上に大きな音を出す
そこから大げさなことを言う意味でも使われるようになった

(256)

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●高齢者をシルバーと呼ぶようになったワケ
 
それは電車の優先席で最初に使われた生地が銀色だったから
優先席が初めて設けられたのは、1973年
その際、藍色の普通席と区別しやすいように色分けされた
最初に使われたのが、当時余っていた銀色の布
そのためその席をシルバーシートと名付けられた
 
全国的な普及につれ、シルバー自体が、
高齢者という意味で広く認識されるようになった

(137)

●経済とは、経世済民(経国済民)の略語
 
経世済民は、中国 晋の時代の古典に登場する言葉
世を治め民を救う、政治、統治、行政一般を意味する言葉だった
それが略され、経済という言葉になった
 
日本では江戸時代に、儒学者、
蘭学者などが略した経済を使用するように
 
その後、幕末期にイギリスなどから古典派経済学の文献が輸入されると
economyの訳語として経済が用いられ、現在で使われるような意味となった

(166)

●簡単な「一」と「壱」の使い分け
一二三以外にも、難しい漢数字は存在する
一=壱
二=弐
三=参
四=肆
五=伍
六=陸
七=漆
八=捌
九=玖
十=拾
 
先に誕生したのは、一二三四五六七八九十の方
しかし簡単で分かりやすい漢数字は、
一を三に、一を十に改ざんされやすい
そこで改ざん防止のために後から難しい漢数字を作った
法的文書に使用する漢字として法律で定められている
 
●ろくでなしの漢字は、「陸でなし」
平らな様の意味の「陸」を否定している例え

(1551)

古来 日本は、刀が生活に密着していたため
単刀直入、つばぜり合い、元のさやに収まるなど、刀由来の日本語が多い
 
●しのぎを削る の「しのぎ」とは刀の側面の高くなった部分
その部分を削るほどの激しい戦いが転じて、激しく競い合い意味になった
 
●焼きを入れる
刀を鍛えるために焼いた刃を水に浸ける
そこから緩んだ気持ちを引き締める意味で使われるようになった
 
●そりが合わない
刀とさやの反り具合が合わないことから転じて、相性が悪い意味になった
 
●土壇場
処刑場の盛り土を土壇場と呼んだことから差し迫った状況をさすようになった
 
●相槌を打つ
相槌は元々 刀鍛冶の師匠が弟子に叩く場所を指図する動作だった
 
●見当違いを表す とんちんかん
刀鍛冶の叩く音のテンポが良いと「とんてんかん」
テンポがズレると「とんちんかん」という間抜けな音になる

(261)

紀伊国坂、芋洗坂、魚藍坂、於多福坂、帯坂、など
東京都心の坂には、やたらと名前がついている
 
●東京都心の坂に、やたらと名前がついているワケ
江戸時代、寺社や大名屋敷、武家屋敷が多い場所には、
町名がなかった
そこで不便を感じた江戸庶民は、坂に名前を付けて目印とした
 
例えば、
紀伊国坂は、坂の西側に紀州徳川家の屋敷があった
弥之助坂は、池上弥之助さんの家の前だった
芋洗坂は、諸説あるが坂下の朝日稲荷の前で芋が売られていたため
帯坂は、番町皿屋敷で有名なお菊さんに由来。お菊さんが、この坂を髪を振り乱して、帯を引ずって走ったことから
於多福坂は、坂の傾斜がお多福面のようだったから
魚藍坂は、坂の中腹に魚籃寺が存在することから

(302)

Bluetoothとは、無線で音楽データなどを通信する機能
Bluetoothと日本語に訳すと、青い歯
 
●無線機能 Bluetoothが、青い歯と名付けられたワケ
 
由来は、北欧のデンマークとノルウェーを無血統一した王様の名前
10世紀の北欧の王様ハーラル王の異名が「青歯王」
ハーラル王には、神経が死んで青くなった歯があり、
その見た目から青歯王と呼ばれた
 
Bluetoothは、北欧の会社が開発した無線機能なので
ハーラル王のようにいくつもある無線技術を統一したいと Bluetoothと名付けた

(347)

●国の中国とは、現在の国名 中華人民共和国の略ではない
中国という言葉は、中華人民共和国ができるはるか昔、
紀元前の頃からあった言葉
それは、中華思想に由来している
紀元前2000年頃に誕生した最古の王朝 夏王朝
その後を継いだ殷、周…
それら王朝は黄河中流域の中原と呼ばれる平原に栄えた
その周辺勢力を蛮、戎、狄、夷などと呼び、
文化の劣った野蛮な人々だとして排除した
自ら文明を夏の中心と名乗り、中華と名付け、
のちに夏は、発音と意味が近かった華に置き換え、中華となった
中華思想とは、自らは文明の中心にいるという考え方
そして中心の国であるため、中国と呼ばれるようになった
 
●日本の地方名の中国は、国の中国と全く関係ない
日本の地方の中国は、平安時代頃から呼ばれるようになった
当時の政治の中心は、京都と太宰府
大宰府は、大陸や朝鮮半島と外交を行う場であり、九州全体を治める西の中心地
京都と太宰府の中間にある現在の岡山県東部、兵庫県西部、
島根県、香川県、徳島県あたりを中間の国、中国と呼ぶようになった
明治に入り、日本を8つの地方に分ける際に
中国地方を現在の山口県、広島県、鳥取県、島根県、岡山県を組み込んだ

(322)

パンツをアルファベットで表記すると「PANTS」
トランクスは「TRUNKS」
どちらも単体なのに、なぜか複数形の「S」がついている
 
●下着の名前に複数形の「S」がつく理由
 
それは、元々2枚の布で作られていたから
 
今の下着の原型が作られたのは、19世紀初頭
当時は、2枚の布で足を包む簡易的なモノだったが、
その布をカウントしたため複数形の「S」がついた

(172)

●土用の丑の日の土用とは、土旺用事の略
 
土旺用事とは、新しい命を育て、
古い命が還っていく「土」の気が
最も「旺盛」に働く期間(用事)のこと
 
それが転じて現在では、古い季節が終わり、
新しい季節に変わる年に4回ある季節の変わり目を土用と呼んでいる
 
春から夏に変わる時期が、7月末から8月初め

(184)

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