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冷たい蕎麦にはワサビだが、温かい蕎麦には七味唐辛子
 
庶民の間で蕎麦が食べられるようになったのは、江戸時代初期
当時、蕎麦は傷みやすい食べ物で、冷蔵保存技術もなかったため
傷んだ蕎麦を食べてしまい食あたりを起こす人が多くいた
そこで消化を促し、解毒作用がある大根おろしのしぼり汁を薬味として使うように
大根の先端の辛い部分をすりおろしたしぼり汁を、そばつゆに混ぜていた
 
●冷たい蕎麦の薬味がワサビになったワケ
1612年、徳川家康は、隠居して駿府城で暮らしていた
家康は、栄養価が高い旬のモノ以外 口にしないというほどの健康オタク
大根の旬は冬
そこで家康のために献上されたのが、
駿府城の近くで栽培されていた解毒作用が高く、1年中食べられるワサビ
ワサビを気に入った家康の命により、
静岡県ではワサビ作りが盛んに行われるようになった
するとワサビは江戸にも伝わり冷たい蕎麦の薬味の定番となった
 
江戸時代中期になると冷たい蕎麦の他に冬に食べる温かいかけ蕎麦が人気に
しかしワサビに熱を加えると辛味が飛んでしまう
七味唐辛子は、熱を加えても辛味が飛ばない
さらに当時 唐辛子は薬としても使われていたため解毒効果も期待された
その後、江戸中の温かい蕎麦に七味唐辛子が使われるようになった

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