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●哺乳類の中で人間だけが、食べ物をのどに詰まらせる
 
人間以外の哺乳類は、鼻だけで呼吸しているので、
鼻から入った空気は肺に、口から入った食べ物は胃に直接送られる
しかし人間は気道と食道が途中まで一緒
その蓋が道をふさぐことで食べ物は食道へ、空気は気道へ、振り分けている
この切り替えが上手くいかなかった時、食べ物がのどに詰まる
最悪の場合、命を落とす危険性もある
 
食べ物をのどに詰まらせるリスクと引き換えに、
人間は声を手に入れた
肺から出る息で声帯を振るわせて音を作り、
口の中で響かせることで様々な音を出すことができる
これが言葉になる
動物も鳴くが、食道と気道が別々になっているため、
声帯で作られた音が鼻に抜ける
そのため人間のように複雑な音を作ることができない

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●携帯電話から聞こえる声は、喋っている本人の声ではない
 
携帯電話の中には、声の特徴を
パターン分けした音の見本が何億種類も入っている
その中から話し手の声に最も近い音を選んで再生している
 
電話で声を送る場合、従来の固定電話では
声の波形を電気の波形に変換し、電線に乗せて送っている
人間の声の波形は非常に複雑で、その情報量は膨大
有線通信ならまだしも携帯電話の無線通信で送信すると
一人一台が当たり前の現代では回線がパンクしてしまう
 
そこで考案されたのが、音の見本で声を再生する方式
受信する側には見本が何億パターンも用意されているので
送信する側は見本の中から指定するだけで良い
 
これによりデータ量が抑えられ、
かつ本人の声に非常に近い音で会話できる
声だけでなく電車や工事の音なども見本から再生しているという

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