罪を犯すときの表現 手を染める
悪いことをやめるときの表現 足を洗う
●悪事を始めるときは手を染めるなのに、やめるときは足を洗うワケ
手を染める 足を洗うは、言葉の成り立ちが全く違う
手を染めるは、元々 手を初める(そめる)と書いていた
悪事を始める意味に限定されておらず、物事を始めることだった
染まった手はなかなかキレイにならない
→一度手を染めるとなかなか抜け出せないということで
段々 悪事限定で使われるようになった
足を洗うは、お坊さんの行動に関係している
修行僧が裸足で外を歩いた後、
足を洗って建物に入ることを足洗いという
それは単純に足をキレイにするという意味だけではない
汚れた足を洗うことで俗世間の煩悩を洗い清めている
修行僧が足を洗って煩悩を断ち切ることから、
これまでの生活や関係を断ち切る意味になった
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