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罪を犯すときの表現 手を染める

悪いことをやめるときの表現 足を洗う

●悪事を始めるときは手を染めるなのに、やめるときは足を洗うワケ

手を染める 足を洗うは、言葉の成り立ちが全く違う

 

手を染めるは、元々 手を初める(そめる)と書いていた

悪事を始める意味に限定されておらず、物事を始めることだった

染まった手はなかなかキレイにならない

→一度手を染めるとなかなか抜け出せないということで

段々 悪事限定で使われるようになった

 

足を洗うは、お坊さんの行動に関係している

修行僧が裸足で外を歩いた後、

足を洗って建物に入ることを足洗いという

それは単純に足をキレイにするという意味だけではない

汚れた足を洗うことで俗世間の煩悩を洗い清めている

修行僧が足を洗って煩悩を断ち切ることから、

これまでの生活や関係を断ち切る意味になった

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スターバックスコーヒーをスタバと略する日本人は、95%
ファミリーマートをファミマと略する日本人は、90%
しかし外国人には、言葉を省略する発想がない
●言葉を略するのは、日本人だけ
 
ボールペンは、ボールポイントペンの略語
リモコンは、リモートコントローラーの略語
すでに本当の名を忘れるほど、日本では略語が飛び交っている
 
古代民族研究所:大森亮尚氏によると
●日本人は言葉を省略することで仲間意識を強くしている
江戸時代の裏社会で生きる侠客が、
仲間内で使っていた隠語を奴詞(やっこことば)という
彼らが仲間内だけで通じるよう考えだしたのが、奴詞
今も使われる「ヤバイ」という言葉も奴詞の一つ
「番屋(警察署)に気をつけろ」=「ヤバイ」
番屋とは呼べなかったので「やんば」→「やば」→「ヤバイ」と転じた
 
スタバも店舗が少なかったころ、常連客の間で使われ始め、
そんな常連客への憧れが、店舗数の増加と共に広がり、全国的に広まった
 
略語には、日本人らしい心の美しさを感じさせるものがある
「さようなら」は「左様ならば これにて失礼します」の略語
省略するのは、相手に忖度してほしいから
日本人には語りたくない言葉を省略し、思いを察することを美徳としていた
 
ちなみに「こんばんは」は「今晩はよい晩ですね」の略語
さらに「よい晩ですね」には「今晩は無事に一日をお過ごしになってよい夜をお迎えに
なりましたね」という意味が込められている
「こんばんは」は相手を祝福する言葉だった

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1300年、変化することなく今に受け継がれる雅楽
世界最古のオーケストラと言われる
宮内庁式部職楽部に伝わる重要無形文化財
そんな雅楽から生まれた言葉が、いくつもある
 
・コツをつかむ
笙という楽器には、ひとつひとつ名前がついている
そのひとつにコツという音がある
薬指を伸ばさないと吹けないコツを出すのは難しい
コツを掴めるようになったとことが、
要領を得るという意味に
 
・打ち合わせ
打ちとは、打楽器のこと
管楽器に弦楽器が合わさり、
最後に打楽器を合わせてリハーサルを行った
最後のリハーサルを、打ち合わせと言った
 
・ろれつが回らない
雅楽では、メロディのことを呂律と言う
呂律が上手く演奏できない様子を ろれつが回らないと言う
 
他にも、千秋楽、楽屋、塩梅、二の舞、やたら、
音頭をとるといった言葉も雅楽に端を発する

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