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昔は、風邪をひいたときは、食事をとらないと元気にならない、
と言われてきたが、現在は、
●風邪をひいて食欲がない時は、食べない方が良い
 
体力を蓄えるために食事をとった方が早く治ると思われてきた
最近の研究で、風邪で食欲がなくなった状態というのは、
脳が指令を出して、あえて食欲を抑えていることが分かった
 
風邪ウイルスが体内に入ると、
脳は胃腸などの臓器に免疫細胞を増やすように指令を出す
胃や腸などの臓器は、それまでやっていた活動を
止めて免疫細胞を増やすことを最優先にし、風邪が治る
しかし食欲がないときに食事を摂ると
胃や腸は免疫細胞を増やそうとしているのに
消化活動を行わなければならないため免疫細胞を増やせなくなってしまう
その結果、風邪の治りが悪くなってしまう
 
発熱や下痢をしている場合、脱水症状を伴うことが多い
その場合、水分の補給は必要

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●人が死ぬメカニズム
1995年に東京理科大学:田沼靖一 教授が発見した死の遺伝子
この死の遺伝子が働きだすとDNAが切断され、細胞の機能が停止し、結果 死に至る
 
●死の遺伝子が存在するワケ
大腸菌やビフィズス菌などのバクテリアには死は存在しない
生物は不老不死と引き換えに有性生殖によって遺伝子を組み合わせる道を選び、
その結果、陸海空の様々な環境に適応して反映できるようになった
 
実は、ウイルス感染や紫外線などによって日常的に遺伝子に傷を負っている
傷は、子孫を残す生殖細胞にも蓄積していく
世代を超えて傷が蓄積すると、種が絶滅する恐れもある
それを回避するために日々傷を負った細胞の消去が行われている
 
●細胞死
ネクローシス(壊死)→外的要因により細胞が破裂し、死に至る現象
アポトーシス(自死)→細胞自ら判断してDNAを切断して死ぬ現象
死んだ細胞は、免疫細胞のマクロファージが食べる
毎日、3000億~4000億の細胞が死んでいる
死ぬ細胞を集めるとステーキ1枚分になる
 
●人の寿命は、120歳が限界
・再生する細胞(皮膚や血液など)の細胞分裂は60回が限界といわれている
DNAには細胞分裂の回数をカウントするテロメアと呼ばれる部分がある
テロメアを使い切ると新しい細胞はできなくなる
テロメアが減る原因は、ストレス、酒、タバコ、孤独など
一方、
・再生しない細胞(神経細胞など)は耐用年数が来ると死んでしまう
再生する細胞と再生しない細胞のどちらかを使いすぎると死んでしまう
  
●がん細胞は、死を忘れてしまった細胞
アポトーシスが正常に作動せず、無限に増殖してしまう病
東京理科大学:田沼靖一 教授は、
がん細胞にアポトーシスを起こさせる化合物を作り、
がん細胞を殺すのではなく、
自ら死んでもらう新しい抗がん剤を開発しようとしている
 
アルツハイマーは、アポトーシスによって神経細胞が早く死んでしまう病
アポトーシスを抑制する薬があれば、根絶できる可能性もある

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それは、がんを直接攻撃する抗がん剤とは違い、
免疫が持つ本来の力でがんを撃退する薬
免疫細胞には、アクセルとブレーキがあり、
アクセルを踏めば活性化して がん細胞を攻撃する力が強まり、
ブレーキを踏むと攻撃をやめてしまう
がん細胞は、この仕組みを利用し、
自らの手で免疫細胞のブレーキを押し攻撃を止めることで増殖していく
この仕組みに働くのが、免疫チェックポイント阻害薬オプジーボ
抗体が免疫細胞のブレーキに蓋をして
がん細胞がブレーキを踏めなくすると考えられている
そして免疫細胞が活性化し、がん細胞を攻撃する
 
全ての患者に効果があるわけではない
さらに重い副作用も報告されている
 
オプジーボが保険適用される がんは、悪性黒色腫、
非小細胞肺がん、腎臓胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頚部がん

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昭和大学:今井孝成によると
●アレルギーを抑えるTレグ細胞とは?
 
花粉自体は、体にとって悪い物質ではないが、
花粉が体内に入ってきた時に
免疫細胞が悪い病原体と勘違いし、
過剰に攻撃することで炎症を引き起こし、
くしゃみや鼻水などの症状が出る
Tレグ細胞は外部から入ってきた物質を
悪い物質か?良い物質か?判断し、
免疫細胞に指令を出す役割がある
Tレグ細胞はアレルギー物質によって種類が異なる
 
●ダニアレルギーに効果のあるTレグ細胞の増やす方法
舌下免疫療法:舌の下にダニのエキスが
含まれた錠剤を投与することでTレグ細胞を増やせる
2015年から保険適用になった治療法
 
●食物アレルギーに効果のあるTレグ細胞を増やす方法
東京理科大学がマウスに行った研究
昆布を食べると乳酸菌が増え、
その結果 腸のTレグ細胞が増えるという
食べ過ぎると むくみや便秘の原因になってしまう
とろろ昆布のみそ汁を週に2、3回程度が目安

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昭和大学:今井孝成によると
アレルギーになりやすい体質は、生まれたときに決まっている
 
アメリカ サウスカロライナ大学の研究で
●第一子は、アレルギーになりやすいことが分かった
約1200人の新生児の臍帯血(へその緒の血液)を検査
アレルギー反応を引き起こすIgEという抗体の量を計測
IgEの量が多いほど、アレルギーになりやすい
結果を見ると第一子がが最も多く、
第二子、第三子と減っていくことが分かった
 
2016年2月にデンマークで発表された研究では、
アレルギーから守ってくれる免疫細胞の数を調査したところ
第二子以降に比べ、第一子が少ないことも分かっている
 
第一子は、アレルギー反応を引き起こす抗体が多く、
アレルギー反応を抑える細胞が少ない

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