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馬肉は「さくら」、猪肉は「ぼたん」、
鶏肉は「かしわ」、鹿肉を「もみじ」と呼ぶ
牛肉や豚肉には、別の呼び方がない
●馬肉、猪肉、鶏肉、鹿肉に別名がついたのは、江戸時代の生類憐みの令がきっかけ
 
馬肉、猪肉、鶏肉、鹿肉の別の呼び名が生まれたのは、江戸時代
当時は、牛肉と豚肉は食べられていなかった
江戸時代に食べられていた肉にだけ、別の呼び名がついた
江戸時代、味も滋養強壮にも良い肉料理を出す店が繁盛していた
しかし1685年、江戸幕府 第5代将軍 徳川綱吉が、生類憐みの令を発令
動物を殺して肉を販売することはもちろん、肉を食べることさえ禁じられた
すると肉料理屋が、薬屋に転身
江戸時代、薬屋では滋養強壮に効くということで猪肉など獣の肉が売られていた
薬屋で売られている肉まで禁じると庶民の健康に影響があると
薬屋での肉の販売は幕府に黙認されていた
そのため肉料理屋から薬屋に変える店が続出
 
表向きだけの薬屋がバレないように肉を隠語で呼ぶようになった
馬肉は、生肉の色が桜色だったことから「さくら」
猪肉は、並べた肉が牡丹の花に似ていることから「ぼたん」
鶏肉は、鶏が枯れた柏の葉に似ていることから「かしわ」
鹿肉は、花札の絵札に鹿と紅葉が描かれていたため「もみじ」
 
その後、徳川綱吉が亡くなると生類憐みの令は廃止されたが、別名は現代まで残った

(1486)

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