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●舞妓と芸妓の違い
舞妓は、芸妓になるための見習いの身
中学卒業してから仕込みとして1年修業し、舞妓デビュー
踊りや三味線など様々な芸事を習得し、
体つきや雰囲気が大人の女性になったと認められると芸妓になることができる
 
15歳から20歳の仕込みと舞妓は、親元を離れ、置屋で共同生活
舞妓が寝泊まりする大部屋は、2段ベッドでぎっしり
日本髪を結ったら1週間 髪が洗えない
寝るときは、日本髪が崩れないように高枕を使って横向きで寝ている
そのイメージにそぐわないコンビニ、ファミレス、映画館、カラオケなどに行くことが禁止されている
 
舞妓は常に着物を着て日本髪を結っているが、
一人前の芸妓は仕事以外の日は服装と髪型は自由
 
芸妓になると置屋を出て一人暮らしすることが許される
また芸妓は、地毛で日本髪を結わずにカツラを使っている
 
●舞妓は踊りを舞うから舞妓、芸妓は三味線などの芸を披露するから芸妓
客前で半人前の舞妓が踊り以外を披露することはない
 
●舞妓や芸妓が、おしろいを塗るワケ
昔は照明がなく暗かった
暗い部屋でも顔がはっきりと見えるようにおしろいを塗っている

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1901年、京都
アメリカの大富豪ジョン・P・モルガンの
甥:ジョージ・モルガンは芸妓をしていたお雪と出会う
美しい踊りや細やかな気配りに惹かれたジョージは、
その日にプロポーズするも、お雪は断った
その後、ジョージは4年に渡って来日して、プロポーズを続けた
熱意が伝わり、世界的大富豪と芸妓の玉の輿婚が成立
そのニュースは世界中を駆け巡った
 
プロポーズを断っていたのは、お雪には心に決めた男性がいたから
その男性は、京都帝大生の川上俊介
お雪は、川上を献身的に支え、結婚を見据えていた
ジョージの熱烈なプロポーズに困り果てたお雪は、
断る方法を友人の牧野省三に相談
津川雅彦の祖父で、日本映画の父と言われた人物
牧野は、ジョージに諦めてもらうために見受け金を吹っ掛ける案を提案
牧野と相談した金額は、4万円、今の価値で8億円相当
 
「4万円いただければあなたと結婚します」
諦めるかと思いきや「もちろんお支払いします」
ジョージはあっさりと支払ってしまった
これで後には引けなくなったお雪は、結婚を快諾した
 
1907年、2人はフランスへ移住
世界的大富豪の妻としてパリの社交界にデビュー
1915年、ジョージが心臓麻痺で他界
結婚から11年目のことだった
その後、第二次世界大戦が勃発
お雪は、一通の手紙をモルガン一族に送った
“京都を爆撃しないでほしい”と
この懇願が伝わったかわからないが、戦後の祇園では、
お雪のおかげで京都は助かったと語り継がれている

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