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忠臣蔵で名高い赤穂浪士の一人 堀部安兵衛は、最強の剣豪と謳われ、
主君の仇討ちを果たしたのち、幕府に命じられ切腹した
堀部安兵衛の死から約50年、江戸では忠臣蔵が大ブームに
歌舞伎で演じられ、堀部安兵衛は一躍 江戸の人気者になった
ある日、赤穂浪士が眠る品川 泉岳寺に60代の女性が現れる
この女性こそ、妙海尼
妙海尼は、堀部安兵衛の妻と称し、忠臣蔵の逸話を吹聴
その話を信じる庶民が続出
噂は全国に広まり、大名や豪商まで駆け付け、莫大なお布施を渡した
 
堀部安兵衛の本物の妻は、妙海尼が現れた30年前に、45歳ですでに死去していた
 
妙海尼を信じた一人の藩士が、
妙海尼から聞いた有形無形な話を書物「妙海語」にまとめている
赤穂浪士討ち入りのため吉良上野介の屋敷に忍び込んで女スパイ7人で情報収集した
残り6人の女スパイにも話を聞きたいとお願いすると、みな自害したと答えた
 
結果、妙海尼の吹聴で赤穂浪士の人気がより広まった
 
肩書きに弱い身分制の社会なので
なりすまし詐欺は、江戸時代の名物
 
福島県河沼郡にある貴徳寺に、妙海尼の供養塔がある

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