迷信」タグアーカイブ

日本では亡くなった人の頭を北に向けて寝かせるのが一般的
●北枕は不吉の迷信は、勘違い
 
遺体を北枕で寝かせる、北枕=死を連想すると日本人は北枕を忌み嫌ってきた
 
しかし、そもそも北枕は、仏教では縁起が良いモノ
2500年前、お釈迦様は北向きに寝かせてくれと弟子に伝え、息を引き取った
仏教発祥の地 インドでは、北の方角には神々が宿る理想の国があると信じられ、
北向きで寝るのが良いとされている
そのためわざとベッドを北向きにしているホテルもある
全国にある涅槃仏もほとんどがこの話をなぞらえ頭は北向き
 
故人を北枕で寝かせるのは、お釈迦様と同じ方角を向き成仏してもらうため
しかし日本人は、本来の意味を忘れ、
死者=北枕、北枕=不吉というイメージが定着した
忌引きなど喪に服す習慣のある日本人は、死の汚れを伝染するものと考えている

(243)

スポンサード リンク
●夜に爪を切ると親の死に目に会えない、の迷信が生まれたワケ
 
この迷信が生まれたのは、
昔は、現代のように照明がたくさん無く夜は暗かった
夜に爪を切るのは、命にかかわりかねない危険なことだった
 
現代の爪切りの形は、大正時代に外国から入ってきた
江戸時代は和ばさみ、その前は小柄という小型ナイフを使っていた
 
親の死に目に会えないとは、親の死に際に立ち会えないという事ではなく
自分が先に死んでしまうので、親の死を看取ることができないということ
医療が今の時代ほど発達していなかった時代、
切り傷は感染病にかかり亡くなる可能性があった
 
戦後まで猛威を振るった破傷風は、致死率80%以上
親より先に死んでしまうという警鐘の意味を込めた迷信

(217)

スポンサード リンク