昔、イライラしたときは、
カルシウムを摂ると良いと言われてきたが、
●カルシウムと不足とイライラは関係ない
血液中のカルシウムが脳に運ばれると
脳の興奮を抑えるという作用がある
そもそも血液中のカルシウムが不足した際は、
骨のカルシウムから補給される
血液中のカルシウムが不足する状態は、まずありえない
もしも本当に血液中のカルシウムが不足すると
肌がボロボロになったり、最悪 痙攣状態に陥り、
イライラするだけでは済まない
カルシウム不足がイライラを招くという情報が出回ったのは、
1975年(昭和50年)、ある雑誌に
ストレス社会の原因は、カルシウム不足という記事が載ったことが原因
当時、高度経済成長も終わり、ストレス社会の真っただ中
日本中がイライラを強く感じていた
同じ頃、食の欧米化が進み、魚中心の食生活から肉中心の食生活に変わり、
カルシウムの摂取量が減少した
社会問題となっていたストレスとカルシウム不足が偶然重なったことで
ストレスの原因をカルシウム不足と断定した記事が出て、日本中が信じてしまった
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