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薬の黒い歴史
●頭痛薬が開発される15世紀から16世紀まで
頭痛を焼きごての火傷の痛みで紛らわせようとしていた
 
●便秘薬が開発される16世紀から19世紀まで欧米では水銀を便秘薬として使用していた
水銀は、見た目が銀色で神秘的
英語でMercury(マーキュリー)と呼ばれている
ローマ神話の神様の名前
世の物質で神様の名を貰ったのは、水銀だけ
毒性を持つ水銀を飲むと消化器官が機能しなくなり、
食べたものが体内に吸収されず排出されるため、
水銀が下痢に効いていると勘違いしていた
 
●傷薬が開発される19世紀までヨーロッパではヒ素が使われいた
傷口にヒ素を塗ると、その部分が壊死する
当時、壊死することで傷が治ったと思われていた
さらに壊死した部分は、白くなるのでヒ素が美容クリームとして使われていた
塗るだけでは飽き足らず、ヒ素をパンに塗って食べていたという
 
●18世紀のイギリスでは、タバコの煙を溺れた人のお尻に入れていた
タバコの煙が呼吸器系に影響を与えると考えられていた
 
●古代中国で不老不死の薬として流行した無精神薬 五石散
五石散を飲んで体が熱くなることを散発という
熱が出れば五石散が効いている証拠だが、熱が出ないと死んでしまう
五石散を飲んで、熱を出すために歩いたことから散歩という言葉が生まれた

(517)

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武田薬品や第一三共をはじめ、日本橋周辺には、製薬会社が密集している
 
●東京 日本橋に製薬会社が密集しているワケ
 
1603年、徳川家康が日本橋 浜町近辺の埋め立て工事を始めた
工事は過酷を極め、重労働が原因で労働者が栄養失調になり、
それがもとで目を悪くする患者が増えた
薬の商人:益田友嘉が、目の病気に効く益田五霊膏を作ったところ、
たちまち大評判となり、売れに売れた
 
益田友嘉が居住を構えたのが日本橋本町だったため、多くの薬商人が集まってきた
明治に入っても薬問屋として賑わい、薬種問屋は結束して組合を作った

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病院で診察を受けると症状に応じて医師が薬を処方してくれる
 
●医師は効き目のない薬をわざと処方することがある
 
人は、薬だと思って飲むとそれで効いてしまう性質がある
プラセボ=偽薬
本物の薬のように見えるが、有効成分を含まない偽物の薬
 
必要のない薬を欲する患者がいる
患者が薬を欲しがり、薬をもらった、飲んだという安心感で効いてしまう
それをプラセボ効果という

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●ひと口の水で薬を飲んではいけない
ひと口の水で薬を飲むと
喉の粘膜でくっつき、薬がその場で溶ける
期待される効果が発揮されないばかりか、
潰瘍の原因になる恐れもある
薬を今で到達させるために必要な水の量は、コップ一杯分、約180㎖
 
●上を向いて飲むべき薬と下を向いて飲むべき薬がある
カプセル薬は水に浮くが、錠剤は水に沈む
水に沈む錠剤は、軽く上を向くと胃に流しやすい
水に浮くカプセル薬は、下を向くと胃に流しやすくなる

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●風邪薬をスポーツドリンクで飲むと効果が弱まる
喉の感染症などで処方される抗菌薬
スポーツドリンクには、マグネシウムやカルシウムが入っている
スポーツドリンクで抗菌薬を飲むと、
マグネシウムやカルシウムがくっついてしまい
大きくなって吸収されにくくなる
 
薬を飲んだ後は、スポーツドリンクを飲むのを2時間以上あけた方がよい
 
●風邪薬を栄養ドリンクで飲んではいけない
栄養ドリンクにはアルコールが含まれているモノが多い
アルコールを飲むと血行が良くなる
薬は腸から入って血液の中を循環する
栄養ドリンクで薬を飲むと血流が良くなり、薬が急激に効いてしまう

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厚生労働省 医政局経済課:中藤良太によると
●市販薬を購入したレシートを提出すると所得税が控除される
 
2017年1月1日から市販薬を購入したレシートを捨てるのは勿体ない
レシートを保管して確定申告で提出するとお金が戻って来る
その対象となる商品は、1500品目以上
風邪薬、頭痛薬、湿布や目薬まで
普段からよく使う薬が対象となっている
その対象の商品のパッケージには、
税 控除対象のロゴマークが記載されている
更に薬を買った時のレシートには、★印が付けられている
これはセルフメディケーション税制という医療制度
 
一世帯の年間の市販薬代が
1万2000円分を超えた分のお金が、所得から控除される
最大10万円までが控除対象

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●薬の飲み過ぎが、肝臓病を引き起こす
 
決められた容量以上の薬を飲む人がいる
病気が治っているのに薬を飲み続ける人がいる
 
体内に入った薬は、最終的に肝臓分解される
しかし決められた以上の薬を飲み過ぎると
肝臓に負担がかかってしまう
 
最悪の場合、急速に肝細胞が壊死し、劇症肝炎になることも
 
そうなると肝臓移植をしないと助からない場合も多い
 
薬は必ず用法、用量を守るべき

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瓶の中の薬を取り出す時、ビニール製の詰め物を抜いて、
使った後、また瓶の中に戻しがちだが、
●薬の瓶の詰め物を取り出した後 また瓶に戻してはいけない
 
大正製薬:本臼美依里さんによると
詰め物は、輸送時の錠剤の破損を防ぐためのもので
瓶に出し入れするとホコリや手の菌が入り込んでしまう
詰め物は静電気を帯びやすい素材のため
ホコリや手についた水分や菌を吸い寄せてしまう
それらが付着したまま瓶の中に戻すと
薬をダメにする恐れがあるという
詰め物は、最初に開けたときに捨てた方が良い
 
●薬を直接手に取るのも気をつけた方が良い
多く取り過ぎたときに、手の菌がついた薬を戻すことになる
薬を取り出す時は、いったん蓋に適量を取って服用した方が良い

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