中華の「華」は、元々「夏」だった

紀元前2000年頃に誕生した最古の王朝 夏王朝
その後を継いだ殷、周…
初期の王朝は黄河中流域の中原と呼ばれる平原に栄えた
しかし紀元前8世紀、春秋戦国時代に突入する
中原は複数の国に分かれ、その周辺にも複数の国が乱立した
周辺の国が力をつけると中原の国々が同盟を結ぶように
彼らは同盟の際、夏王朝以来の伝統の儀式で結束を固めていった
 
●牛耳る
生贄としてささげる牛の耳を切り取り、
そこから取った血を参加者全員が口につける
これが夏王朝の伝統の儀式
最も有力な国が主導したことから、
牛耳を執る→牛耳るという故事が生まれた
 
●中華の語源
周辺勢力の拡大と共に益々 夏王朝の権威に頼る平原の国々
やがて自分たち自身のことを夏と呼ぶようになっていく
自らを夏でする一方で周辺勢力を蛮、戎、狄、夷などと呼び、
文化の劣った野蛮な人々だとして排除しようとした
「夏」に中心を意味する「中」と一緒になり、「中夏」となる
さらに「夏」の字が当時発音と意味が近かった「華」に転じ、「中華」となった

(1340)

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