脳の錯覚で痛みが増す錯覚腰痛

福島県立医科大学:大谷晃司 教授によると
3か月以上続く腰痛を慢性腰痛と言う
その原因のひとつとして
脳の錯覚から起こる錯覚腰痛があることが分かってきた
 
愛知医科大学の研究によると
腰を曲げて荷物を持つ男性の写真
腰痛がない11人に写真を見せたところ、全員何も感じなかったが、
腰痛持ち11人に写真を見せると、
全員腰が痛そうなどの不快感をあらわに
さらにそのうちの7人が実際に腰に痛みを感じた
 
過去に腰痛で辛い思いをして、
それが恐怖の記憶として残っている場合、
痛みの感じ方が強くなっているため、
写真を見るだけで脳が敏感に反応する
そのため実際に腰に違和感や痛みを感じてしまう
 
そもそも腰痛は痛みの刺激が電気信号として脳に伝わり、
脳が興奮状態になることで起こる
その興奮を鎮め、痛みの感覚を抑えるのが、背外側前頭前野
通称、DLPFC
アメリカのノースウエスタン大学の研究によると
慢性腰痛の人は、健康な人と比べてDLPFCの体積が、
最大に10%少なく、機能が低下していることが分かった
健康な人だと1の痛みにしか感じないものが、
慢性腰痛の人は、同じ1の痛みでも50にも100にも感じてしまう
これが実際の痛みよりも強く感じる錯覚腰痛の正体

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