構造/原理/メカニズム」カテゴリーアーカイブ

1963年に誕生した瞬間接着剤アロンアルファ
ほんの少しの量で瞬間的に強力にくっつける接着剤
 
東亞合成株式会社:柴田加奈子によると
●アロンアルファの強い接着力の仕組み
 
アロンアルファの原料は、シアノアクリレートと呼ばれる液体
水分に触れると固まる性質を持つ
シアノアクリレートは、元々分子がバランバラな状態で液状になっている
空気中のわずかな水分に触れた瞬間、
分子がガッチリ手を組み、固い樹脂状に変化する
その樹脂が接着面に強く引っ付き、はがれにくくなる
 
アロンアルファを速くくっつけるには、
接着剤を着ける反対側をタオルで湿らしておくと良い
 
アロンアルファを指にくっつけた場合、
熱に弱いので温度が高めのお湯につけるとはずすことができる

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東京五輪に向けてホテル ニューオオタニを作った際に
社長の大谷米太郎は、お客様に富士山を見てもらおうと考えた
 
全席から見えるようにするため
最上階にあるレストラン THE Skyを回すことに
 
回転させる技術を何とかせよと指示を出した
その時にヒントとなったのが、戦艦大和の主砲塔
 
戦艦大和の主砲塔を回すローラーは、
接地面積が大きく重さを分散、砲台をスムーズに動かしていた
この技術を転用し、日本一巨大な回転レストランが誕生した

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●携帯電話から聞こえる声は、喋っている本人の声ではない
 
携帯電話の中には、声の特徴を
パターン分けした音の見本が何億種類も入っている
その中から話し手の声に最も近い音を選んで再生している
 
電話で声を送る場合、従来の固定電話では
声の波形を電気の波形に変換し、電線に乗せて送っている
人間の声の波形は非常に複雑で、その情報量は膨大
有線通信ならまだしも携帯電話の無線通信で送信すると
一人一台が当たり前の現代では回線がパンクしてしまう
 
そこで考案されたのが、音の見本で声を再生する方式
受信する側には見本が何億パターンも用意されているので
送信する側は見本の中から指定するだけで良い
 
これによりデータ量が抑えられ、
かつ本人の声に非常に近い音で会話できる
声だけでなく電車や工事の音なども見本から再生しているという

(217)

●お餅を焼くと膨らむワケ
 
それは、お餅に含まれる水分が蒸発して膨張するから
 
焼く前のお餅には、中に大量の水分が残っている
 
お餅の中の水分が加熱されることによって
水蒸気となって体積が何十倍にも大きくなる
 
そのため水蒸気がお餅の中に収まりきらず、
外へ飛び出そうとするため膨らんでしまう

(212)

白い服を着ると着ぶくれして見えてしまう
 
●最も着痩せする色は、黒ではなく紺色
 
静岡文化芸術大学:宮内博実 教授によると
黒は最も明度が低い色なので、背景と比べると
体のラインが際立ち、体型がそのまま見えてしまう
 
黒い半袖から出た腕は、黒と肌の色が対比され目立ち、
着痩せどころか二の腕が太く見えてしまう
 
赤みが入っている紺色は、
肌となじみ、輪郭がぼやかす効果がある

(156)

重要文化財に指定されている駅は、日本で3つだけ
ヨーロッパの技術を取り入れた東京駅と門司港駅
明治天皇が、ステーションごときは外国式が良いと言った
という逸話も広がり、2つの駅舎は洋風の造り
 
3つ目の駅舎が、大正13年に造られた旧大社駅(出雲市)
1つの駅とは対照的に、純和風の木造駅舎
駅舎の中は、海保y的な3等待合室が広がる
当時最新で高級だと言われたべニア板を使用した天井
出雲大社参拝に訪れる天皇陛下をもてなした部屋も造られた
 
しかし、純和風の木造駅舎:旧大社駅には、柱や梁がない
●一見 純和風建築の旧大社駅は西洋建築の技術で支えられている
三角形が四角形に比べて
変形しにくいという特徴を生かしたトラス構造
旧大社駅の屋根裏には、
三角形に組まれた木材が重なるように並んでいる
これにより屋根の重さを分散し、
柱のない駅舎を実現している

(211)

貯水タンクや石油タンクなどとは違い、
ガスタンクは決まって丸い形をしている
●ガスタンクが丸いのは、一番 爆発しくい形だから
ガスタンクの中には、
ガスが圧縮をかけられた状態で貯蔵されている
そのガスの強い圧力に耐えられる構造でなければいけない
丸い形の場合、内側から均等にかかる圧力に、
どの部分も同じように耐えることができる
四角い形だと、面の中心と角や端などでは強度に差が出るため
強い圧力に耐えられない部分から爆発してしまう恐れがある

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