冷たい蕎麦にはワサビだが、温かい蕎麦には七味唐辛子
 
庶民の間で蕎麦が食べられるようになったのは、江戸時代初期
当時、蕎麦は傷みやすい食べ物で、冷蔵保存技術もなかったため
傷んだ蕎麦を食べてしまい食あたりを起こす人が多くいた
そこで消化を促し、解毒作用がある大根おろしのしぼり汁を薬味として使うように
大根の先端の辛い部分をすりおろしたしぼり汁を、そばつゆに混ぜていた
 
●冷たい蕎麦の薬味がワサビになったワケ
1612年、徳川家康は、隠居して駿府城で暮らしていた
家康は、栄養価が高い旬のモノ以外 口にしないというほどの健康オタク
大根の旬は冬
そこで家康のために献上されたのが、
駿府城の近くで栽培されていた解毒作用が高く、1年中食べられるワサビ
ワサビを気に入った家康の命により、
静岡県ではワサビ作りが盛んに行われるようになった
するとワサビは江戸にも伝わり冷たい蕎麦の薬味の定番となった
 
江戸時代中期になると冷たい蕎麦の他に冬に食べる温かいかけ蕎麦が人気に
しかしワサビに熱を加えると辛味が飛んでしまう
七味唐辛子は、熱を加えても辛味が飛ばない
さらに当時 唐辛子は薬としても使われていたため解毒効果も期待された
その後、江戸中の温かい蕎麦に七味唐辛子が使われるようになった

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飲食店で会話はOKなのに、携帯電話の通話NGの店が多い
NGの理由は、携帯電話の会話のクレームが多いから
その原因をアメリカの心理学者ローレン・エバーソンが研究している
実験の結果、同じ音量の場合、普通の会話よりも携帯電話での通話の方が、
周りの人に大きなストレスを与えていることが分かった
 
●普通の会話よりも携帯電話での通話の方が周りの人にストレスを与える
 
心理学的に、認知的不協和という
 
人は会話などの内容が理解できないと脳が大きなストレスを感じる
 
普通の会話は、内容を理解でき、
自分に関係のない情報だと脳が判断すれば無意識に無視できるのでストレスは小さい
一方、携帯電話の通話は、電話先の相手の声を聞きとれない
内容が理解できないので脳が自分に不要か判断できないため大きなストレスになる
 
外国人同士の会話も内容が分からないため、ストレスを感じるのと同じ

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うなぎ屋などでランク分けす際に使われる松竹梅
一般的には、松が特上、竹が上、梅が並の意味を表すが、
●本来、松竹梅にはランクの違いはない
 
歳寒三友という言葉がある
冬の松竹梅が描かれた画題
松は冬でも枯れない、竹は冬でも伸びる、梅は冬でも花を咲かせる
元々は中国の思想家たちの中で、清らかに生きる姿を表す象徴だった
 
●松竹梅は寿司屋の気遣いからランクの違いを表すようになった
もともと寿司は、特上、上、並でランクを分類していた
日本人の習性として並とは言いづらい
並と言いづらい人のために特上、上、並を松竹梅に置き換えた
いつしか松竹梅にランクがあるかのように広まった

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JRのきっぷ売り場では「きっぷ」を漢字の切符との違いを
明確にするために平仮名で表記されている
 
●JRのきっぷ売り場の「きっぷ」が平仮名で表記されているワケ
きっぷ売り場で売っているのは、乗車券だけではない
グリーン券や寝台券、特急券も販売している
なので乗車券類売り場と言えば問題ないが、まどろっこしい
 
漢字の切符を使うと普通手回り品切符など
人間が乗るときに使うもの以外も含まれる
 
人間が電車に乗るときに使う乗車券類を「きっぷ」
モノの受け渡しなどに使われるのを「切符」とJRなどでは使い分けしている

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●お酒を飲む前に牛乳を飲むと酔いにくい、は間違い
 
飲酒前に牛乳を飲んでも酔いにくくならない
 
そもそも昔は、牛乳を飲むことで胃に膜がはられ、
アルコールの吸収が遅くなり、酔いにくくなると言われていた
 
確かに牛乳を飲むことで胃に薄い膜ができることもあるが、
最新の研究でその膜はすぐに剥がれることが分かっている
 
しかもアルコールのほとんどは、胃ではなく腸で吸収されるため
胃に膜ができたところで意味がない

(218)

●遠くを見ると視力が良くなる、は間違い
現在の常識では、遠くを見ても視力は良くならない
本やスマホなど近くのモノを見ると
眼の中の毛様体という筋肉に力を入れて収縮して、
常に緊張した状況で疲れてしまう
遠くを見ると収縮していた筋肉が伸びるので、
緊張がほぐれて楽になることから視力が良くなると考えられてきた
それは筋肉がほぐれて楽になっただけで、
近視、遠視、老眼が治るわけではない
 
●緑色のモノを見ると視力が良くなる、は間違い
緑の波長は、網膜にとって心地よいのでリラックス効果はある
しかしそれによって目が良くなるわけではない

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脂肪を燃やすには、20分以上の運動が必要と言われてきたが、
●現在、脂肪燃焼と運動時間は関係ないと考えられている
 
脂肪を燃やすには、20分以上の運動が必要と勘違いされた理由は、
1970年代に厚生労働省が、健康のために必要な運動時間は
1日20分以上と提唱したのが、はじまり
 
1990年代のエアロビクス有酸素運動が流行ったあたりから
20分以上運動をしないと健康が維持されないが、
20分以上運動をしないと脂肪が燃焼されないに転じた
 
最新の研究では、運動開始直後から脂肪は燃焼することが分かっている

(178)

年間を通して温暖な気候で育つグレープフルーツは、日本の気候に合わない
国内に流通しているグレープフルーツは、ほぼ100%が輸入
 
●ブドウと全く違う見た目が違うのにグレープフルーツと呼ばれるワケ
 
グレープフルーツは、18世頃に中南米にある小さな島バルバドスで
イギリス人が発見し、ブドウの房のように
1つの枝にたくさん実をつけることからグレープのようなフルーツ、
グレープフルーツと名付けられた

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鋭い牙を持ち、巨大な体のセイウチ
時には、ホッキョクグマを倒してしまうほど強い
 
●セイウチは、温度で体の色が変わる
普段は茶色い体だが、周囲の温度で体の色が変わってしまう
 
水に入り冷えると青黒く色が変化する
太陽を浴びて温まると赤く色が変化する
 
アラスカの島に上陸して日光浴すると
大量のセイウチで島がピンク色に染まる
 
体表面が温まると血管が膨張し赤くなる
水中では血管が収縮し、青黒くなる

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トビウオは、大型の魚から逃れるために進化して羽を手に入れた
水面付近まで下降すると尾びれではねて水中に戻ることなく水上を移動
最長で約500mもの距離を飛ぶ
その時速は、約70km/h
●トビウオは、大型の魚から逃れて空を飛んでも鳥に食べられる
飛べば鳥に食べられ、海に戻れば大型の魚に食べられてしまう
 
全長10~15㎝の細長い円柱形のドジョウ
水田に多く生息し、古くから食用としても用いられてきた
●ドジョウは、オナラをしがち
実は、ドジョウは腸でも呼吸ができる
腸呼吸で出てきた泡で敵に見つかってしまうこともある
 
ドジョウは、水中の酸素が少なくなると
外の空気を口から吸い、腸で酸素を取り入れ、オナラする

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