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現在では湯舟と浴槽は、同じ意味だが、元々は全く違うモノだった
 
浴槽が登場するのは、平安時代
浴槽とは、入るためではなく、
体を清めるために水やお湯を溜めた木の容器のことだった
 
庶民が浴槽に浸かるようになったのは江戸時代の中期
水路の整備を進み、庶民が自由に水を使えるようになった
そこで造られたのが、現在のようにお湯に浸かる銭湯
お湯に浸かる容器は、浴槽と呼ばれていた
 
●元々 湯舟とは、お湯を運ぶ舟
当時、大人気の銭湯は、江戸の中心部に集中
郊外で暮らす庶民は、中々銭湯に行けなかった
そこで郊外で暮らす庶民向けに移動式の銭湯が誕生
それは浴槽を乗せた船
船の上で庶民は火を焚いて温められたお湯に浸かっていた
お湯を運ぶ舟が「湯舟」
人気を誇った湯舟だったが、次第に郊外にも銭湯が造られるようになり
湯舟を利用する人が減り、100年ほどで姿を消した
郊外に住む人にとっては浴槽に浸かる=湯舟だったため、
湯舟という言葉だけが残り、
次第に浴槽と湯舟が同じ意味として使われるようになった

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●毎日 湯船に浸かると幸せになる
東京都市大学が静岡県民6000人を対象に調査
毎日湯船に浸かる人→幸福度が高い人の割合 54%
毎日湯船に浸からない人→幸福度が高い人の割合 44%
毎日湯船に浸からない人より、
毎日湯船に浸かる人の方が幸福度が10%高いことが分かった
 
●湯船に浸かる効果
1、温熱効果→皮膚の表面付近の温度が上昇して、
内側の血液に伝わり新陳代謝が良くなる
すると疲れが取れやすくなり、リラックス効果が得られる
2、浮力効果→湯船に浸かることで重力から解放され、
体重が約1/9になり、筋肉や関節が休まり、マッサージ効果も得られる
 
●お風呂での死亡事故は、交通事故の約4倍以上
お風呂での死亡事故は、年間推定1万9000人
長時間の入浴や湯船での居眠りが原因で、
脳卒中や心臓発作などをおこす可能性が高ある

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●熱い風呂に入ると2日後に持久力がアップする
人は免疫などに代表されるように
外部からの異常を感じると
体を修復するような働きが生まれる
 
ヒートショックプロティンもそのひとつ
 
お湯の熱による刺激で
細胞内の傷ついたタンパク質を修復する物質が増える
 
この物質の増加がピークになるのが、入浴の2日後

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●お風呂にある蛇口をカランと呼ぶワケ
カランは蛇口部分のことを指しているのだが、
他の蛇口でカランと言う言葉は見ない
 
日本バブル工業会:濱崎雅幸氏によると
カランとは、オランダ語で鶴という意味
 
19世紀、シャワー切り替え式の蛇口が誕生
造ったのは、オランダ
オランダでは、蛇口が見た目が鶴に似ていると言われていた
そのため蛇口をオランダ語で鶴を意味するカランと呼んでいた
 
現在でもシャワーの対となる表示として
カランという言葉が残っている

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美容整形外科医:稲見文彦によると
●1日何回もお風呂に入っていると逆に体臭が強くしている恐れがある
そもそも皮膚には常在菌が棲んでいる
肌には良い菌と悪い菌がいる
お風呂に何回も入ると良い菌やまで洗い流してしまう
さらに皮脂まで洗い流してしまう
そのため余計に脂が出てしまい、
悪い菌が皮脂を食べて脂肪酸を作り悪臭の原因となる
●43℃以上の高温での入浴は、育毛を妨げる
高温の風呂に入ることは、それ自体がストレスになってしまう
ストレスを感じると交感神経が活発になり、
自律神経のバランスが崩れ、抜け毛が増える

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