30万年前、エチオピア東部で誕生した人類は肌が黒かった
6万~7万年前に世界へと移動を開始する
4万年前に日本に到達、1万2千年前に南アメリカ大陸の最南端へ
 
黒かった肌は、移動した先で様々に変化した
肌の色は紫外線の量に比例し、
紫外線の量が多い地域は、肌の色が濃く、
紫外線の量が少ない地域は、肌の色が薄くなった
 
それぞれ紫外線の量に適応して変化した肌の色だったが、
大航海時代、肌の薄い人々は、様々な地域に移り住んだ
すると肌の色と紫外線量が合わない人が現れる
その結果、オーストラリアでは皮膚がんが急増した
●オーストラリアでは、70歳までに3人に2人が皮膚がんになる
人は住む地域によって適切な肌の色が存在する

(235)

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近視は、目の長さが伸びてしまう病気
慶応義塾大学:坪田一男によると
●日光を浴びないと目が悪くなる
 
太陽の光に含まれるバイオレットライトが、
近視を抑えるという
 
バイオレットライトが当たると近視を
抑制する遺伝子:EG1のスイッチがオンになり、
眼球の伸びを抑えることが分かった
今の人は、紫外線を避けすぎている

(214)

●ボケる人とボケない人の違い
アメリカ ラッシュ大学:デビット・ベネットによると
脳にアルツハイマーの病変があっても、
症状が出ない人が1/3もいることが分かった
1986年に研究が開始され、
生前の認知機能テストと死後の脳の解剖を繰り返した
アルツハイマー病患者の脳に多く見られる脳の
神経細胞に障害を与えるアミロイド斑があっても
発症する人と発症しない人の違いを調査した
 
●ボケるボケないの違いは、ライフスペース
ライフスペースとは、人が生活する範囲を意味する
発症した女性は、他人との交流をあまり持たず、家から出ることも稀
症状が出なかった女性は、積極的に外出し、
広いライフスペースを持っていた
広く豊かな社会的つながりは、
アルツハイマー病の進行を遅らせるために重要
 
●ボキャブラリー豊かな人は、ボケにくい
研究が行われた修道会には、
修道女たちが若き日に書いた自伝があり
それらを調べ上げた結果、アルツハイマー病になった人と
ならなかった人の文章に大きな違いがあることが分かった
表現が乏しい女性は、アルツハイマー病に
表現豊かな女性は、記憶力などの衰えがなかったという

(190)

2016年、東京大学の研究チームが発表
●毎日笑う高齢者は脳卒中の発症リスクが低い
東京都健康長寿医療センター:加藤倫子によると
人の体では、毎日 正常な細胞ががん細胞に変化している
免疫細胞のNK細胞が、がん細胞を退治してくれている
笑うことで脳に伝わった信号が、
NK細胞に伝わり、活性化するという報告がある
 
●歩くスピードが速い人ほど長生きする
東京都健康長寿医療センター:大渕修一によると
1万人以上の女性を対象に調査したところ
歩くスピードが遅い人よりも
速い人の方が、将来 健康でいられる確率が2.5倍程度高かった

(171)

愛知大学:伊賀瀬道也によると
●見た目が若い人は、血管年齢も若い
 
健康に大きくかかわる血管年齢
加齢が進むと血管の内側に脂分がこびりつき硬くなっていく
しかし長寿の人は、血管年齢が若い
血管年齢が若いと脳卒中や心筋梗塞にかかりにくい
 
東京都健康長寿医療センター:渡邉裕によると
●実年齢より若いと意識する高齢者は、
 
意識しない高齢者よりも記憶力や認知能力が高く、死亡率は低い

(353)

脂肪は、肥満の原因として悪いイメージを持ちがちだが、
脂肪が足りないと老化が進むと言われている
 
●脂肪が足りないと脳の働きが悪くなる
 
脳の60%は脂肪でできている
脳内の脂肪酸が不足すると情報伝達スピードが落ちて頭の回転が鈍る
 
ワシントン大学の研究チームによると
脂肪から分泌されている酵素が脳内にある加齢に
かかわる脳の働きを制御していることが明らかになった
適度な脂肪を持たないとどんどん老化してしまうという

(241)

盲腸は必要のない臓器だと勘違いしている人は多い
 
●盲腸を摘出した人は、大腸がんになるリスクが高まる
 
2003年、台湾2300万人の医療データを基に
14年間追跡調査したところ、
盲腸を摘出した約7万6千人と摘出していない約30万人を比較
盲腸を摘出した人は、摘出後 1年半~3年半の間に
大腸がんを患う確率が2.1倍になることが報告されている
 
大阪大学の研究チームが発表した論文では盲腸が
腸内細菌のバランスを保つ役割を担っていることが明らかになってきた

(197)

白澤抗加齢医学研究所:白澤卓二によると
卵を1日2個以上食べるとコレステロール値が上がると言われていたが、
2015年、厚生労働省が下記のように報告した
●食べているコレステロールと血液中のコレステロールは関係ない
 
別の報告では、まったく卵を食べない人と
1日に5~10個の卵を5日間連続で食べた人の
血液中のコレステロールを調べたところ、
ほとんどコレステロール値は変わらなったという
現在は、1日2~3個食べたほうが良いと言われている
卵には、ほとんど糖質が含まれていないので血糖値が上がらない
 
●卵のタンパク質は、肉や魚より良質
黄身の中に含まれるコリンは、アルツハイマー病を予防する働きがある
2017年4月に117歳で亡くなったイタリア人女性:エマ・モラーノさんは、
若い頃から1日3個以上の卵を食べ続けており、
100歳超えても認知機能が下がらなかったという

(252)

理化学研究所:辨野義己によると
小学生の5人に1人が、便秘と言われている
 
●便秘の人は、うつ病になりやすい
 
やる気を起こすドーパミンや
幸福感をもたらすセロトニンは、腸で作られる
 
便秘で腸内環境が悪化すれば、これらの物質が作られず
うつ病を引き起こす現認になる

(299)

強い日差しを浴びると体内時計をコントロールするホルモンが
減少するため睡眠不足になりやすい
 
アメリカの大学の研究によると
睡眠時間が6時間以下の人は、
風邪、脳卒中のリスクが約4倍になることが分かった
 
さらに睡眠不足が悪化し、
不眠症になると がんのリスクが約6倍になるという
がんを抑制するホルモンが分泌されなくなるためと考えられている

(196)

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