●風邪のひきはじめに葛根湯を飲んでも、風邪は治らない
 
京都大学が、風邪をひき始めたと自覚した18~65歳の340人を調査
葛根湯を服用する群と総合感冒薬(風邪薬)を服用する群に無作為に分け、
4日間服用させ風邪の症状を観察した
 
すると葛根湯を服用した群で症状が悪化したのは、38人、全体の22.6%
総合感冒薬を服用した群で症状が悪化したのは、43人、全体の25%だった
風邪を悪化させた人の割合に大きな差が出なかった
 
この調査により、葛根湯が風邪のひき始めに
特別優れているわけではないことが判明した
 
医師によると、葛根湯や総合感冒薬の効果は、
症状を和らげるだけで治したり悪化を抑制する効果はない

(195)

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脳の機能がピークを迎える年齢は、
能力ごとにバラバラであることが分かった
マサチューセッツ工科大学 認知科学研究者:ジョシュア・ハーツホーンが発表
10歳から90歳までの数千人を対象に名前を記憶する能力などについて調査
すると脳は、全ての年齢で常に何らかの能力がピークを迎えることが判明した
 
・名前を記憶する能力のピークは、22歳
 
・顔認知能力のピークは、32歳
 
・集中力はピークは、43歳
記憶力は20代に劣るが、長時間の集中力は40代の方が勝る
 
・感情認知能力のピークは、48歳
感情認知能力とは、人の感情を読み取る力
 
・語彙力のピークは、67歳

(449)

●底が狭く飲み口が広いグラスは、目の錯覚で酒量が無意識に増えてしまう
 
イギリスのブリストル大学の実験で実証されている
底が狭く飲み口が広いグラスでお酒を飲んでいると、
飲んでいるのに目の錯覚で
あまり飲んでいないと勘違いしてしまい、
お酒を飲むペースが狂ってしまう
底が狭く飲み口が広いグラスは、目分量で感じた半分の時、
実はもう6~7割飲んでしまっている状態
 
まだたくさん残っていると勘違いして、
無意識に序盤からグビグビ飲んでしまい、
飲むペースも量も2倍になってしまう

(376)

●雨の日、ラーメンが美味しい理由
 
雨の日は、晴れの日と比べて、スープを焚いて出るアクの量が少ない
鶏ガラから出る旨味成分は、95℃以上になるとアクになる
雨の日は、気圧が低いため、沸点が低い
雨の日は、晴れの日よりもスープの旨味成分がアクにならない
 
沸騰させなければよいスープはできないが、
雨の日は、旨味成分がアクになる前に沸騰するため
スープに旨味成分がたくさん残っている

(387)

酵素ドリンクは、生きている酵素をとりこめるため、
体内の酵素量が増加、その分、新陳代謝が活発になると
健康や美容を気にする女性の間でブームとなっている
 
しかし、
●酵素ドリンクの酵素は、飲む時にはとっくに死んでいる
酵素は、働くのに適切な温度がある
人間の中で働く酵素の適切な温度は、体温前後
しかし日本では65℃以上、海外で85℃以上、
加熱殺菌しなければ飲料として販売できない
一般的な酵素は、60℃以上で死んでしまう
 
つまり、
●酵素ドリンクの酵素は、食品衛生法の加熱殺菌で死んでいる
店で生野菜やフルーツをミキサーでドリンクにしたモノは、
加熱殺菌する義務がないため酵素は死な無い

(109)

桜を見に行くことを花見という
なのに、紅葉を見に行くことを「もみじ狩り」という
元々、桜を見に行くことも「桜狩り」と言っていた
 
●植物を見て楽しむことを、なぜ○○狩りがつくのか?
もみじ狩りや桜狩りは、平安時代に誕生した言葉
○○狩りとは、いのしし狩りやきのこ狩りのように
山に入って何かをとってくるという意味
平安時代の貴族は、桜が咲いた枝や紅葉したもみじの枝を
折って持って帰ってきて鑑賞したり、
かんざしや着物の帯にさしてオシャレとして楽しんでいた
山に入って桜やもみじの枝を折って採ってきていたことから
もみじ狩り、桜狩りと呼ばれていた
 
●桜狩りが消えたワケ
平安時代初期、貴族の間では春になると
山に桜の枝を採りに行く桜狩りが流行
しかし御所に住んでいた仁明天皇は、安全上、桜狩りに行けず、
貴族たちが山で採ってきた桜の枝を御所で見ることしかできなかった
834年、仁明天皇は清水寺へ出かけた際に
近くの山に生えている桜の木を初めて目にする
初めて見た桜の木に感動した仁明天皇は、
御所の庭に植えていた梅の木を全て抜き、
山から持ってきた桜の木に植え替えさせた
そして貴族たちも仁明天皇を真似て桜を庭に植えるように
自宅の庭で桜が見られるようになったので、
桜を見るためにわざわざ山に入って桜狩りをする必要がなくなった
そのため桜狩りという言葉も徐々に使われなくなり、今では花見という言葉だけ残った
紅葉は、たくさんの木が色づく美しさが魅力のため、
山に紅葉を見に行く「もみじ狩り」の習慣は残った

(193)

トキソプラズマとは、寄生虫の一種
 
ダートマス大学医学部:デビッド・ブジーク教授は、
トキソプラズマを利用して、卵巣がんやすい臓がんなど治療に取り組んでいる
 
トキソプラズマは、免疫細胞に指令を出す樹状細胞に優先的に侵入する
トキソプラズマは、たんぱく質を出して機能を調整、
するとがん細胞を攻撃する免疫細胞、T細胞が活性化することが分かった
 
このトキソプラズマの性質を利用し、
活性化したT細胞にがん細胞を攻撃させてがんを治療する
 
しかしトキソプラズマは、免疫力が落ちると体内で増殖してしまう恐れがある
そこで遺伝子組み換えで体内で増殖しないトキソプラズマワクチンを開発
このワクチンを卵巣がんのマウスに投与したところ、
がんの増殖を抑えることに成功した

(100)

●鉛筆削りが普及したのは、浅沼稲次郎暗殺事件がきっかけ
 
1960年10月12日、社会党委員長の浅沼稲次郎が刺殺された事件が起きた
 
2500人の聴衆で埋まった日比谷公会堂
17歳の右翼の少年は、午後3時頃演壇に立った浅沼委員長の左胸を
持っていた刃渡り33センチメートルの銃剣で浅沼委員長の胸を2度突き刺した
 
この演説会は、NHKのラジオ第1放送で生中継され、
さらに事件の生々しい様子を収めた映像を放送され、世の中に衝撃を与えた
 
当時、鉛筆はナイフで削っていたため、子供はみな持っていた
この事件をきっかけに「子供に刃物を持たせない運動」が始まる
以降、安全な鉛筆削りが普及した

(288)

●タピオカは、無洗米を作るのに不可欠
 
タピオカは、芋のキャッサバの根茎から加工したでんぷんの固まり
 
無洗米は、米の表面についている ぬかの層を
あらかじめ取り除くことで洗わなくても良い米に仕上げたモノ
 
そこで使われるのが、タピオカでんぷん
タピオカでんぷんは、熱することで吸着剤となり、
米の表面を傷つけることなく、ぬか層を取り除く
 
米に傷がつかないので旨味成分が流出しない美味しいご飯になる

(148)

オランダの大学生に行った研究
空腹状態の男女110人を2つのグループに分け、
グループAには、マインドフル・ダイエットをレクチャー
グループBには、何も指示しなかった
そしてチョコレートやクッキーを渡し、行動を観察
するとレクチャーされたグループAの学生は、あまり食べなかったのに対し、
レクチャーを受けなかったグループBは、食べ続け、
グループAの60倍のカロリーを摂取した
いくら食べてもまだ空腹だと脳が勘違いしていたため
そんな脳の勘違いを起こさなくするのが、マインドフル・ダイエット
ストレスが溜まって、ついつい食べ過ぎてしまうことがある
それはお腹が空いているからではなく心が満たされていないから
 
●食べる前に間を作る
脳は間に弱いので、食べたいと思ったときに一拍待つだけで
無駄食いがなくなり太らなくなる
 
●ボディスキャン
足やお腹など1つ1つに意識を向けるトレーニング
なぜ食べたい?どれくらい食べたいのか?のセンサーを鍛える
基本姿勢:背中を背もたれから離し、浅く座り、
手のひらを上にして、太ももの上に置く
1、左足の裏、床を感じる。左足の全体にも意識を向ける
2、同様に右足に意識を向け、状態を確認する
3、お腹の感覚に注意を向ける
お腹が空いているか?グルグル鳴っている?内臓の感覚に意識を向ける
4、最後に呼吸に意識を向け、心を落ち着かせて終了
1回5分、朝晩行うのが理想
ボディスキャンは、食事量の調整に効果があるとTIME誌に掲載された
 
●食前セレモニー
1、食べ物をよく観察し、この肉がどこで育てられたのか?どんな味なのか?を想像する
2、今現在どれくらい空腹かを10段階評価で表す
3、食べ物をよく見たり嗅いだりした時の、全身の変化を確認する
4、なぜ食べたいのかを考える
5、食べることに意識を向けて食べる

(110)

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