築地、文字通り、地を築くと書いて築地、元々は海だった
 
江戸の半分が焼けた明暦の大火で浅草の南側にあった本願寺の本堂が焼け落ちた
江戸幕府による区画整理のため旧地への再建が許されず、
その代替地として八丁堀沖の海上が下付された
そこで佃島の門徒が中心となり、
本堂再建のために海を埋め立てて土地を築いた
その場所が、築地
 
その後、その周辺には、海軍大学校や外国人のための建物が建てられた
 
日本橋魚河岸は、江戸幕府に魚を納めた余りの魚を
市中で売ることを許された漁民、商人が
船による運送の便のよい日本橋の河岸周辺に集まって発展してきた
 
1923年9月1日に起きた関東大震災で東京は壊滅した
同12月、水運、陸運に恵まれていた旧外国人居留地や
海軍大学校の土地を借り受けて、
臨時の東京市設魚市場を開設したのが、築地市場の始まりとなる

(287)

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600年以上 ういろうを作り続ける外郎家
小田原にあるういろう本店は、
多数の棟を配置し屋根を重ねる八棟造り
現在の店舗は、平成に改築されたものだが、
500年前から外郎家は代々八棟造りを守っている
 
室町時代 三代将軍の足利義満の下、幕府に仕えていた外郎家
海外の使節団が日本にやってきた際、
外交を担当していた外郎家の2代目が、
もてなし菓子として作ったのが、ういろうの始まり
当時は、高価な栄養剤だった黒糖と米粉を合わせて蒸したお菓子
現在も無論地時代と同じ製法で造られている
 
●歌舞伎演目 外郎売
外郎家の家伝薬で二代目 市川團十郎の喉の病が治り、
小田原まで尋ねて来た
この薬を歌舞伎の演目として創作してはどうかと、
十三代目の外郎家当主に掛け合ったが、「宣伝は困る」と一度は断った
「正しい薬を服用してもらう必要がある」と説得され、創作を許可した
こうして歌舞伎演目「外郎売」は、二代目 市川團十郎に創作される
現在も外郎売を演じる時には、市川家は代々外郎家に挨拶に来る
 
薬によって喉の病から回復し活舌が良くなったことから、
外郎売には早口言葉が多く盛り込まれている

(297)

歯周病になると歯磨きで出血したり、
寝起きに口の中が粘々したり、歯が長く見えるようになる
さらに心筋梗塞や脳梗塞など
命にかかわる病気を引き起こす可能性がある
 
●脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす歯周病
歯周病の原因は、食事の後に残った食べカス
食べカスに細菌が集まり、その細菌が骨や歯茎を破壊してしまう
その細菌は、口の中の傷口から血管に入り、全身に広がる
血管の壁を蝕むことで腫れあがり、
血流を止め、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす
 
●歯周病になりやすい人
・加齢→抵抗力が下がってくる
・喫煙→タバコの成分が血流を悪くし、
歯周病の細菌から体を守る抵抗力が下がる
・間違った歯磨きをしている人

(109)

食器を持ち上げない欧米人と違い、
日本人は食器を持ち上げて食べることがマナーとされる
●日本人が食器を持ち上げて食事するワケ
平安時代、日本人は、お膳に載せて食べていた
お膳に載った食べ物と口の間に距離があるので、
食器を持ち上げて食べるように
当時、黒豆や大豆、塩辛など非常に箸で持ち上げにくいモノを
食べていたので落とさずに口まで運ぶために食器を持ち上げた
 
欧米では家が大きいため食事をするための
ダイニングルームを作ることができ、テーブルは置きっぱなし
日本では家が狭いため、食事をする場所も、
くつろぐ場所も、寝る場所も全て同じ部屋
大きなテーブルは置かずに
持ち運びがしやすいお膳で食事をするようになった
とても高価なモノだった畳に、
跡がついたり、傷つく可能性のあるテーブルは置けなかった

(121)

フロリダ大学の研究によると
最もストレス解消ができる家事は、皿洗いであることが分かった
 
・皿洗いは、水を使用する
人は自然のものに触れると自律神経が安定する
水の感触、流れる音でリラックス効果がある
 
・皿を洗うリズム感
一定のリズムを続けると呼吸が整い、自律神経が安定する
 
・達成感
目に見えて皿がキレイになるのを実感できる

(445)

通常、食べ物を口にすると気道ではなく食道に流れていく
蓋の役割を果たしている喉頭蓋が食べ物の誤嚥を防いでいる
しかし喉頭蓋が正常に動かなくなると
蓋が閉まるタイミングがズレたり、
蓋と気道の入り口に隙間ができたり、肺に食べ物が入ってしまう
食べ物と一緒に入った細菌が繁殖すると誤嚥性肺炎になってしまう
 
●男性は女性よりも誤嚥性肺炎になりやすい
誤嚥性肺炎になっている人の割合は、男性7:女性3
女性が誤嚥性肺炎になりにくいのは、よく喋るから
喋ると喉が鍛えられるので、飲み込みの筋肉も鍛えられ誤嚥しにくくなる

(424)

●食パンの名の由来
 
日本にパン屋ができた明治時代、美術学校の近くパン屋では、
焼き立てのパンは、食べるために販売し、
焼いてから時間の経ったパンは、
木炭デッサンを消すためのパンとして安く販売していた
 
しかし木炭デッサンを消すためのパンを
食べるパンと勘違いして購入する人が増え、クレームが続出
 
そこで2種類のパンを区別するために
消す用のパンを「消しパン」
食べるためのパンを「食パン」と名付けた

(474)

縦、横、高さを3㎝角に切った豆腐を「奴(やっこ)」と呼ぶ
江戸時代、大名行列の先頭にいた毛槍を振り歩く人を
奴(武家の召使)と呼んでいた
奴は、大名行列の先頭と分かるように四角い紋の羽織を着ていた
その四角い紋の内側が、3cm角だったため、
3㎝角に切られた豆腐を奴と呼ぶようになった
 
したがって3㎝角以外の豆腐は、奴ではない
 
また一説によると、ひゃっこい(冷たい)が転じたものとも言われている

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創建778年とされる京都の清水寺
●京都の清水寺は、400年後に向けて植林をしている
 
現在の舞台は、1629年の火災の後、
1633年、徳川家光の寄進により再建された
舞台に使用されるケヤキ材は、
非常に耐久性が高く、平均寿命が800年
しかし木材文化の衰退が著しい日本では、
 
1633年から800年後、舞台を造り直すのに
必要量のケヤキ材の入手は困難と予想できる
 
ケヤキ材が寿命を迎える400年後を見据えて、
譲り受けた山で6000本のケヤキを植林した

(270)

●カレーのシミは、洗剤で洗う前に天日干しするとキレイになる
 
カレーのスパイス:ウコンに含まれるクルクミンは、
黄色いシミの原因である黄色ポリフェノール化合物
黄色の着色料としても使われるほど
クルクミンは、太陽の紫外線である程度分解する
 
天日干しの前に洗剤で洗ってしまうと
洗剤とクルクミンが反応してしまい落ちにくくなる可能性がある

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